最近読んだ本 番頭イズム“欲しがられる人材“の共通点
今回、久々に「番頭」という言葉が目に入り、気になって購入した本です。
AIやDXの進展など社会を取り巻く状況が変わり、これまで優位とされてきたスペシャリストにとっても、生成系AIの登場でスペシャリストの領域も脅かされる状況になってきているとのことです。
そんな社会では、経営者の意向を深く理解し、現場の声に耳を傾けながら組織全体の利益を追求するという、いわゆる経営者の右腕という立場である「番頭」という役割が重要になっていくと書かれています。
さらに、番頭役が組織に一人いればいいということではなく、組織全体に「番頭イズム」、組織全体の最適化を追求する姿勢を浸透させることが大事と説いています。
具体的には、自分が属している部門の利益だけではなく、他部門の状況にも目を配り、積極的に連携することにより、会社全体の利益を考え行動することが求められているとあります。
また、番頭イズムを実践するには、「何事も学びになるという好奇心」、「依頼があったらまずは受けてみる」「自分が持つ知識や経験を組み合わせて新たな提案をすることを習慣にする」という姿勢がまず大事で、そういった地道な努力の積み重ねが、大きな成果につながるとのことです。
社会がどんどん変化して、新しいもの、新しい考え方が出てきたり、それがあっという間に古くなってしまったりする中で仕事していくには、3つの姿勢は、もちろん以前から必要だったんだと思いますが、これからはそうしていかないと生き残れないのかもしれません。
大変な世の中になったなあと思ってしまえばそれまでなのですが、あらゆる仕事が自分にとっての財産になるというマインドセットであれば、前向きに仕事に取り組むことができるんだなと改めて感じました。 それが難しんですけどね・・・。