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【断片小説】5

闇夜は雄弁だわね
常ならざるものへの畏敬が否が応でも湧き起こってきて、自分というもののちっぽけさを見つめざるを得なくなるわ
隠していた願望が呼び起こされて一度あらわになったならそれからは目を逸らせなくなる、いいえ逸らしちゃいけないのよ
灯籠の影に少女のわたしが揺れている
お行きなさいな
朝日がのぞいたなら
新しい世界の幕開け
昨日は全て童話になるのだから

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