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雨の日は、ここにいていいよと言ってくれる。

大雨がとても心配ですね。

災害が起こらないように、最大の警戒が必要です。


そのことは、前提として。

私は、雨の日が結構好きです。

ただしそれは

仕事や約束などの、はっきりとした予定がない日に限る。


予定がない日は、自分で自分の行動を決める必要がある。

予定がなく何もせずに過ごした一日は、

暇なくせに

思いっきりのんびりできないでソワソワする。


買い物に出たい気にもなるし、

人に会いたくなる。

一日中、家で過ごしたら、もったいない気がする。


特に、快晴で気持ちのいいお天気の日。

外には楽しいことがたくさんあるのに、って

そんな感覚になる。


だから、

予定のない寂しい日、

私は雨に救われる。


カーテン越しに

雨が地面を打つのを見ながら

静かな気持ちになる。


好きな音楽を聴いたりして。



音楽と言えば。

上の子が、ピアノを習い始めてもうすぐ1年半。

真面目な性格と手先の器用さが相まって、

ものすごいスピードで上達している。

曲の難易度もあがってきて、

練習にも、やりがいを感じている模様。


そんな私の娘。

ママの好きな曲を弾けるようになることが一番の目標

なんだって。



私も子どもの頃、ピアノを習っていた。

が、

全く練習をしない子で。

音楽は好きだけれど

ピアノの腕前は上達しないまま大人になった。


クラシック音楽が好きで、

普通の人よりは詳しいと思う。

たくさんの好きな曲もある。


しかーし、

楽譜があっても、それらの曲を弾く実力はない。

弾けるとも思わない。

さわりだけでも弾けたら。

すごく楽しい人生だっただろう。

一生の趣味にできたのに。

まぁ、聴くことだけでも最高に楽しいのだけれど。

プレーヤーへの憧れが強い。


音楽が好き、ということと

ピアノの練習を頑張る、ということが

将来こんなふうに繋がっていると知っていれば、と思う。

過去の自分に教えてあげたい。


そんな私の後悔を知っている娘は

母のためにクラシックの名曲を

自分が演奏できるようになりたいと思っているのだ。


幸せな話でもあり、情けなくもある。


私には

子育てをしていく上で一番気をつけていることがあって、


それは

自分のしたいことを自分で選択して

自分の人生を歩んでいってほしい


ということ。


親がこうだから、

こう求められているから、

なんとなくそれに従うんじゃなくて、


自分がしたいことに「正直に」生きてほしい



心配だから伝えてみた。


ママのために上手になろうと思わなくていいよ。

自分のために音楽と付き合っていくんだよ。



娘は、大人びた表情で

「自分も好きだからいいんだよ。」

と言っていた。


ママの弾けない、ママの好きな曲を

かっこよく弾けるようになるのが

夢なんだって。


動機だったり、たどり着く目的地は

「他者」なのだとしても、


そこにたどり着くまでに頑張るのも向き合うのも

自分自身だもんね。


いつも楽しそうに練習する娘。

練習を嫌がったりめんどくさがったことは

一度もない。

うまく弾けずに怒っていることはあるけど。


だから、私は

今後ぜったいに彼女を邪魔しないように

間違ってもプレッシャーなど与えないように


一番の支援者であり、いちファンである、という立場を

貫きたい。


私は、自分の子が

自分の人生を謳歌していくことを願っている。

自分のために、好きなことを見つけてね。

自分の人生を生きてね。




いつか、

予定のない雨の日に

あの曲やこの曲の、ピアノの生の音色が

リビングに響いていたら。


想像するだけで泣けてくる。


そんな未来が

来たらいいなと思ってます。



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