人のために行動して自己犠牲になり苦しくなる方へ 〜「思いやり」について考える〜
ヨガや仏教で思いやりを大切にしなさいと説いていますが、僕ははじめすんなりと入ってきませんでした。
逆に苦しくなりました。
おそらく多くの人が人に親切にしたほうが、親切にしないより良好的な関係もしくは物事がうまく運ばれる好循環になることを知っています。
良かれと思ってやっているのに相手の反応が思っていたものと違かったりして、苦しく感じている方が僕以外にもいると思います。
そのような場合はやり過ぎてしまっている自分を思いやれていないのかもしれません。
思いやりとは
辞書的には以下のようになっているようです。
①その人の身になって考えること。察して気遣うこと。同情。
②遠くから思うこと。想像。推量。
③思いめぐらすこと。思慮。考え。
引用: 三省堂 大辞林
基本的に人間は生存していくために自分の為に生きています。ですので、自分の為に生きているのが当たり前の中、人の為、組織の為、社会の為に考え行動することは、美しいものになるのだと思います。
また、個人、社会が発展し平和でいる為にも必要なことなのかもしれません。
ですが、その行いが強制的なものになっていたり、無理している場合がは損した気持ちや、疲労感、怒り、苦痛などネガティブになっている場合があります。
そんな時は、見返りを求めていたり、思ったようにならなかったりしてないでしょうか?
もしかしたら、あなたは「そんなことはない」と思っているかもしれません。
あなたの気持ちは本当だと思いますし、行動に移しているのならさらに素晴らしいと思います。なかなかまねできないとことです。
ですがネガティブな感情になっているのでしたら、一度立ち止まり見直すのが良いと思います。
目の前の人や、組織に対して役に立つだけで良いのなら、お金や感謝の気持ち、言葉や行動はいらないはずです。
その行いはあなたがやりたくて行っているだけなのですから。
ネガティブな状態とは、なぜ起きてしまうのでしょうか?あなたは、もしかしたら自身への思いやりが足りていないのでは?
自分を思いやることとは
自分を思いやるとは自己犠牲にならないこと、もしくは犠牲になったとしても自己回復できる範囲でのものと考えています。
例えば某アニメで顔を困っている人にあげる主人公がいますね、顔をたくさんあげたり、外からストレスを与えられると動けなくなり、新しい顔を焼いてつけてもらいようやく助けえることができます。
一方主人公以外のヒーローは決してそのようなことはせず、必要なものを準備して自分の特性に合った商品を作り困っている人、必要としている人に与えています。
どちらが良いとか悪いとかではないのですが、負担が少ないのはどちらかというとわかりますね。
自己犠牲になってしまうと、周りに迷惑をかけてしまったり、よかれと思ってやったのに逆に困らしてしまうこともあります。
ですので、自分のことを把握して余裕があって余っている分、もしくは自分のもの以外の何かを与えるということです。
これを実践するには自分ごと他人ごとを分けれる必要があります。
自分ごと他人ごとを理解し分ける
⚫︎自分が相手に望んでいること
⚫︎自分が相手から望まれていること
何かをしてあげようと思った時に、まず、自分が相手に臨んでいることは何なのか感じてみましょう。
もしかしたら自分に何か利益があるためにやっているかもしれません。
利益を求めるのは普通のことすので、その場合は利益を得るために行動してみて下さい。
ただ、本当は利益が欲しいのにも関わらず、それを感じないで行い、思ったようにならずに自己犠牲になるのは悲しいです。
ですので、相手の立場になって感じてみて下さい。相手の方は何をあなたに望んでいるのでしょうか?
もし可能なら実際に聞いてみるといいかもしれませんね。
そうすれば、相手が本当に望んでいるものが分かり自分の思い込みによる自分の利益を上乗せすることが無くなるはずです。
これにより、僕はだいぶ自分のことも相手のことも思いやることが出来るようになりました。
もし、もっと思いやりを人の為、組織の為、社会の為に役に立ちたいのなら自分自身を知り、自分を広げていく必要性があると思います。
お金に例えてこれまでの話を整理
全財産300万円のAさんと、全財産1000万円のBさんがいます。二人とも生きていく為に使うお金は同じで月20万円使います。
ある日、Aさん、Bさん共に20万円を銀行から引き落としました。
帰り道、20万円を袋に入れて歩いていたら通り魔に出くわしてしまい、袋を持って行かれてしましました。
Aさん、Bさん共に警察に必要性被害を届けましたがお金は帰っていくる気配がありません。
Aさん、Bさんともにがっくりしていますが、第三者から見ると明らかにAさんのほうが辛そうです。
Aさんは、このまま同じ生活をすると苦しくなるので節約をしようと月15万円にしてやりたい事を我慢した生活を過ごすことになりました。
Bさんは、特に生活に関しては問題と思わなかったため今まで通り月20万円の生活をしています。
数か月たったある日、Aさん、Bさんのもとに助けを求めて来た人がいました。
その人は昔お世話になった人でお金が直ぐに60万円必要だといいます。1週間後に返すので貸してくれとお願いされました。
Aさんは親切ですので格好をつけるため、抵抗はありましたが60万全て渡します。
Aさんにとってはそれは生活費以外の全財産でした。しかし、1週間、2週間たってもお金は返ってきません。
Bさんも親切ですので、少し疑問に思いましたが 60万全て渡します。Bさんにとってはそれは貯金の余裕があるうちの一部でした。しかし、1週間、2週間たってもお金は返ってきません。
Aさんは騙されたという怒りと虚しさでどうにかななりそうでした。
生活するだけのお金しかないのでもし何かあったらどうしようと不安を抱えて、せっかく親切な気持ちでお金を渡したのに、その人を恨みを力に変え生きています。
Bさんも騙されたという怒りはありましたが、しょうがない何となく怪しかったんだよなと諦めました。
生活は変わらずに時間が経つにつれて、昔お世話になった分のお礼に渡したとポジティブにとらえ今回の失敗を次に活かそうと力ずよく生きています。
いかがでしょうか?お金で例えましたが、お金の全財産を心の全財産と置き換えて見てもらえるとさらに、理解しやすいのではないかと思います。
あなた自身や周りの方が令和2年からのコロナ騒動で、この例えと近い出来事があったかもしれません。
用は自分の生活にいっぱいいっぱいになっている人が、余裕がある分が少ないのにそれを分け与えてしまうと苦しくなってしまうということです。
ですが、
いっぱいいっぱいだったら思いやりを持って親切にすることはできないかというとそうではないです。
例えば、Aさんはお金を渡すときに60万円ではなく自分に負担がない範囲でお金を貸したり、恰好をつけず自分には貸すだけのお金がないと断ってもよかったのです。
もう一つは財産を増やせばいいということです。財産を増やすのならお金を稼いで増やすのと同じで、こころの財産を増やすことをしていくことが大切になります。
こころの財産を増やすには
こころの財産を増やす為には、プチ親切をしましょう!
筋トレと同じで、いきなり100回できるようになったり、100kgのおもりを持ち上げるのができないのと同じで、軽い負荷をコツコツやっていき徐々に回数や重さを増やしていった結果できるようになるのと同じです。
ですので、やったことがない事を無理ない負荷でやってみましょう。なのでプチ親切です。
例えば、同じマンションの人に挨拶する。電車で席を譲る。服についた糸くずを取ってあげてもいいです。
ポイントは考えた時、イメージした時に、不快感や抵抗感がないものが適切な不可です。
先ほどの挨拶に関してでも負荷は変えれますね。会釈だけいいですし、声を出してもいいですし、笑顔を付け加えてもいいです。
席を譲るのも、黙って立って別の車両に移ってもいいですし、一言かけて必要か確認してもいいです。
こんな感じで小さな親切から積み重ねていくといつか
初めは、この写真のように自分に気を使いながら、見守る親切から始めたとしても、
いつか、2人の重荷を受け持ってあげれるぐらい、力がつくかもしれません。
最後に
あなたは生きているだけで実は誰かの役に立っています。
それは、何かを買ったりするだけで、経済が回り間接的にそ店員さんのお給料、お店の売り上げ、日本経済の為に役立っています。
ですので無理して人の役に立とうと思わなくても良いですし、思いやりの気持ちが湧くのでしたら、自分にできる範囲で行い、思いやりの好循環を創って人生を楽しんでください。
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