【短歌】教務主任に飽きたからといって、仕事ができてるわけじゃない。
題:ジェットコースター
身バレもいいところですが、私は高校で教員を生業としております。年齢を重ねると、おのずと「なんとか主任」なるものを拝命するのですが、ここ数年、教務主任をつかさどっております。
教務主任とは、法律で学校に置くことが定められている職の一つで、各学校に大体1人います。ちなみに、農業高校には「農場長」を置くことが決められています。工業高校には「工場長」はいません。
教務主任の業務内容は、クラスになぞらえるなら「学級委員長」みたいなもんだと思っています。学校全体の行事企画や運営、調整。学籍(出席・成績・在籍等)に関する全般。高校入試に関わる業務すべて、公文書の管理、県教育委員会への報告・調査などちゃんとしたものから、コピー用紙やペンの注文までやります。もちろん、毎日授業もします。
先日、年に2回の教務主任総会・研修会がありました。
大体同年代の顔見知りが集まるので、ちょっとした同窓会みたいな雰囲気なのですが、今年はなんか違う。
知り合いが少ない。
聞けばそれぞれ、他の人に引き継いだ、教頭になった、統括(学校によって教頭と教務主任の間に置くポジション)になったなど。
うすうす気づいていましたが、私は長く居すぎたのです。
一気に体が重くなりました。
同じような教育委員会の説明。資料に書いてあることを聞く参加者。また新しくなる入試制度。枝葉末節にこだわる「ご意見」。繰り返される教育委員会の方々の話のねぎらいの枕。
ああ、もううんざり。早く終われこの会議。
いら立ちが募ってグループ協議でもキツイ言葉を吐き始めました。これは良くない。このいら立ちの原因は何だ。
ピリッとしない会議が原因だと思いたかったのですが、たぶん私は自分に飽き飽きしていたんでしょう。よどんで滞留していることに気づいてしまった。
「流れ出さなければ」
せせらぎ程度ではこのよどみはきっと消えない。ジェット噴射ぐらいの勢いで、私からよどんだ私を追い出したい。
もし、それをかなえてくれる乗り物があったら、それはきっとジェットコースターに似ていると思います。