子どものころの私は、小さな大人だった #自己紹介
「あんたは小さい大人やったわ(笑)」
これは、わりと最近、電話越しに母が私の子どものころを称して言った言葉です。
我が母ながら、ナイスネーミング!と思いました。
母が言う通り、私は物心ついた時から大人びた子どもでした。
同級生より目上の人の仲間に入りたかった
「りぼん」「なかよし」より、母が読む「ヴァンサンカン」「暮らしの手帖」を愛読
アニメよりトレンディードラマに夢中でした(笑)
正義感が強く、口が達者で、同級生との口喧嘩ではシラッと一撃を与えるようなひと言を放ってしまったり。
小学6年のときの出来事
熱血担任教師の、エコ贔屓する子と嫌いな子への態度の差に耐えられず、先生に対して嫌悪感をあらわにしました。
結局、この先生とは卒業まで険悪な関係のままでした。
中学、高校はこの教訓?を踏まえて、なるべく周囲に合わせて子どもらしくいることをモットーに学校生活を送りました。
その間ずっと、なぜ自分はこんなにも生意気なのだろう、性格が歪んでいるのかな?周りのみんなはなぜ疑問に感じないの?など、頭の中は常に何かと葛藤していたように感じます。
18歳ぐらいのとき、やっと心と体が一致したような、ストンと落ち着いた感覚になりました。
これまでの疑問を解決したくて、選んだ進学先は心理学科でした。
親に無理を言って進学させてもらった手前、交通費や小遣いは自分で稼ごうと、3つのアルバイトを掛け持ちし、勉強にはあまり身が入らない日々でした。
時が経ち、息子の就職が決まったタイミングで再び心理学を学びたいと思い、一昨年から2年間、大学の通信教育部で心理学を学びました。
ここで学んだ発達心理学の教科書で、
社会的認知が高い子
心の理論が発達している子
という言葉に出会いました。
社会的認知が高い子=感情の原因の理解が
よりできる子
心の理論が発達している子=感情理解が
発達している子
良い面‥友人と効果的に協力し
コミュニケーションを取ることができる
悪い面‥自分への批判の敏感さから、教師との
相互作用を含む社会生活において批判的
な言葉に傷つきやすい
目から鱗でした。探していた疑問の答えにやっと辿り着いた気がしました。腑に落ちました。
大人になって出会った友だちの中にも、子ども時代に同じような経験をした人が何人もいて驚きました。やはり、子どもらしくない子だったと。そしてずっと疑問に感じていたと。
体の成長について教えてくれる教科があるように、もっと早い時期に心の成長について教えてくれる教科があったら、理解してくれる大人がいたら、もっと楽しく穏やかな子ども時代を過ごせたんじゃないかな。