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クオリティ・オブ・ライフを手に入れる

この記事は、先日の投稿記事
『未来のためにできる最小単位のこと』
を心理学の観点から詳細に記したものです。


 【クオリティ・オブ・ライフ

  高齢者研究において、生活における
  主観的幸福感や満足感のこと


発達心理学と聞くと、胎児期・乳児期〜成人期に
向かい成長する心理ととらえがちですが、

実際には、成人期、老年期という単純に上に伸びていくとはいえない時期を含め、
人は「生涯発達」するという見方がされています。

人は当然ながら、高齢になるにつれ生物学的な
衰えが顕著になります。


しかし、その一方で、

 ▫︎ 意味記憶 = 知識

 ▫︎ 手続き記憶 = 技能やノウハウ

 ▫︎ 結晶性知能
                     経験や学習から獲得した知能

 これらには
   加齢による 大きな衰えがみられない
              とされています。

また、人生経験で得る 資源(この記事中では
熟達した知識、成熟した知恵、心の豊かさなど
を指す総称とさせてください)を貯蔵し活用
する能力は成人期以降、特に拡大します。

生物的衰えを補う意味で、
この資源のはたらきが重要になってくるのです/

人生を大きく3つの時期に分けると

⭐︎子ども期→資源を得るために学ぶ
               成長の時期


⭐︎成年期→資源の獲得と活用につとめる
               維持の時期


⭐︎高齢期→資源を有効に使えるかの情動調整や
          対処方略の 調整の時期


人生後半は、これまで貯蔵してきた資源をどのようにコントロールし分配するかが鍵になってくると思うのです。

子ども期、成年期でどのような資源を獲得するか、そして高齢期でこの資源をどう活かせるかが社会生活の維持に繋がり、
クオリティ・オブ・ライフに近づく人生になるのではないでしょうか。

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