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脅迫された、17歳冬

これは大学受験の時のエピソードです。

登場人物
私(モッツァレラ)→高校に入ってすぐ原因はわからないが歌う時の声が出づらくなったのでF先生を頼った。

F先生→高校受験の時からお世話になってる先生。一度卒業したが声が出なくなってからまた連絡した。

K先生→高校の声楽の先生。私の声が出なくなった時怒ってレッスン室を出て行った。 



私は推薦入試の枠をもらえたので一般入試と合わせて2回のチャンスを得る事ができました。県外での推薦の試験から帰って来てから最初のレッスン。2人きりのレッスン室。沈黙。おもむろに私に近づくK先生。そしてK先生が口を開く。

「F先生の所のレッスン辞めなかったら、追加のレッスンしないわよ。」

およよ?推薦入試の時は一切そういった話を出してこなかったのにどうしたんだろう?が第一印象でした。そしてまだ推薦の合否が出ていないのですが、K先生の中では私は受かるはずがないと確定していたのでしょうか?

私は
「そ、そうですねぇー、あは、はは…考えておきます……」とできる限りの笑顔で答えました。


そもそもK先生のレッスンは緊張感が高く、心拍数は平常時でも早くなってしまうのに更に上がって冷や汗もたらり。

推薦で落ちたらK先生のレッスン入れなきゃだめなのかな?今回の試験で落ちてたらF先生の所の辞めなきゃだめなのかな?そもそもこれ以上K先生のレッスン増やすのは嫌だなぁ。どうやって断ろうかなぁ。など色々な考えが頭を巡っていたらなんだか頭痛がしました。まだレッスンは始まっていませんがもう既にレッスン後の疲労感です。その後の記憶はありません。


そしてドキドキの合否発表!
受かってれば天国落ちていれば地獄!










結果は合格でした。F先生のレッスンも辞めることなくK先生の追加のレッスンもしないですみました。
めでたしめでたし。


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