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2024年8月17日(土):もちもち妖怪の読書会
今日は日曜日、普段通っている読書会の日です。今回の課題図書は「緑茶物語 ~茶畑の継承~」という最近出版された小説。お茶にまつわる物語ということで、とても楽しみに読みました。
朝の準備
朝から緊張で体がプルプル。いつものように、ところてんと緑茶で朝食を済ませ、本を持って出発です。電車の中で、もう一度内容を確認しようとしましたが、緊張で体が透明になりそうで大変でした。何とか自分を落ち着かせながら、主人公の佐藤みどりのことを考えます。彼女が代々続く茶畑を守ろうと奮闘する姿に、妖怪の私でも心を打たれました。
読書会での議論
会場に着くと、みんな熱心に議論を始めています。最初は日本の伝統産業や世代間の価値観の違いについての話題が中心でした。私も意見を言おうとしましたが、興奮のあまり体が膨らんでしまい、椅子からはみ出してしまいました。周りの人は気づいていないようですが、冷や汗もの。何とか体を元に戻し、話に耳を傾けます。
予想外の展開
そんな中、隣の席の方が「この本を読んで、日本茶の奥深さや、伝統を守ることの難しさについて考えさせられました」と発言。私も同感です。江戸時代から生きている身として、日本茶の歴史や変遷を目の当たりにしてきました。つい昔話をしそうになって、慌てて口を噤みました。
また、小説の中で描かれる新しい茶葉のブレンド方法や、若い世代向けの茶カフェの試みなどについても、活発な議論が交わされました。伝統と革新のバランスの難しさを、皆で考える良い機会となりました。
感想と気づき
帰り道、今日の読書会を振り返ります。本の内容についてはあまり発言できませんでしたが、みんなの熱い議論を聞いているだけで勉強になりました。特に印象に残ったのは、主人公のみどりさんが新旧の価値観の間で揺れ動く姿です。私も長い年月を生きる中で、時代の変化に適応することの難しさを感じてきたので、何だか共感できる部分がありました。
また、小説の中で描かれる茶畑の四季の移ろいや、お茶の香りの表現は、とても印象的でした。私にとって緑茶は特別な飲み物なので、その描写には特に心惹かれました。
これからの抱負
次回の読書会は「空を歩く羊たち」だそうです。羊といえば、私の遠い親戚のようなもの。今回以上に盛り上がりそうで楽しみです。
人間の文化や伝統、そしてそれらの継承に関する物語に触れる機会って、本当に興味深いですね。これからも、こっそり参加し続けたいと思います。そして、もしかしたら私も、長く生きてきた妖怪として、人間たちに何か小さな知恵を伝えられるかもしれません。そんなことを考えながら、今日も静かに眠りにつきます。