レスが速い人はすぐに「返事」をしているわけではない。
声ってすごく面白くて、意外といろんなことを声を聴いて判断している気がする。でも先に言っておくと電話が大っきらいだ。
まず先にその理由から。電話はいろんなところでよく言われるように、相手の時間を奪う行為。タイムイーターな行為に他ならない。僕は人の時間を奪う行為が一番キライだ。だから平気で言い訳をして遅刻する人は見ていてイタい。。そんなときも声色が違うからだいたい分かることが多い。
「あ、嘘ついてるな」って。
電話が嫌なのは、「声だけ」しか聴こえないことだ。顔の表情+声が情報量として最大限の判断が出来る材料になる。顔の表情と声色さえあれば、ある程度どんなことを考えているのか分かる。完全によそ行きの声を出しているのは、なんとなく何度か接していると分かってくるものがある。
「声」は好きだけど、調整など含めた「仕事」では「声」よりもエビデンスやレスポンスが大事だと思っている。
「レスポンス」で一番大事だと思っているのは、「返事」を返すことじゃない。ここでいう「返事」とはその返答で「解」を示すことをいう。
でも「レスポンス」で大事なのは、「存在」を示すことだ。「存在」を示すとは、そのメッセージが届いていることを明らかにすることだ。そもそもそのメッセージが届いているかさえ分からない。
メッセージを送った相手の最大の関心事は、望んでいる「答え」ではなくて、まずそれが「届いている」のかどうかだ。だから届いていることが分かればそれでいい。でも「届いてますよー」がないと、「本当に届いているのか?」が頭にあり、次の行動に動きづらい「ステイ」な状態が続くことになる。これがまた厄介で。このステイな状態をいかに短く出来るかで、かなり仕事の質って変わる気がする。「届いている」ってことが分かるだけで、変わるんであれば、すぐにそれを表明すればいいだけ。
でも大多数は答えを返そうとするから、メールや他の伝達ツールで返事をするまで時間がかかってしまう。それがレスの遅さにつながっているはず。どれだけ一次レスを速く相手に戻すかは重要だと思う。「とりあえずちょっと考えるから時間をちょうだいな」これだけでだいぶスムーズになることも多いと思う。
さて「声」の話からだいぶ遠くまで来たけど、強引に話を戻すと、声のトーンは相手の感情を判断することで非常に大きな要因になる。だから本当に究極的なところで重要な話をするときは、一番は会うこと、そして電話をすることに続く。もうちょっとこれについては考えていきたい。今日は終わり。
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