連作短歌「soda」
soda
炭酸が炭酸でいる間くらい私のことを見ていて欲しい
もう大人ジンジャーエールのジンジャーの意味もわかったエールは不明
サイダーの中で寝息を立てているそこにまさしく透明少女
下戸だから別になんにも変わらないあの曲もまだピンとこないし
こぼしたら無数の目玉に睨まれて炭酸水が苦手になった
余談
一人でサイゼリヤに行った際、せっかくだからゆっくりしようと久々にドリンクバーを頼み、その流れで作った短歌です。
炭酸は夏のモチーフとしてよく使われますし自分もよく曲に使いますが、本気で向き合ったことはありませんでした。今回どれくらい本気で向き合ったかというと、「こぼしたら〜」は実際にテーブルに炭酸水を零してみてそれを観察して詠んだくらいです。一人でサイゼ行って何してるんだって感じですが、自分にとっては必要な時間だったんだと思います。
お気に入りは「炭酸が炭酸でいる間〜」「こぼしたら〜」です。
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