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私が「私」に帰る場所

休職する1ヶ月くらい前から、休日に人に会うのがしんどくなった。

人と約束するのも連絡を返すのさえ億劫だったのだが、先日ようやく、大学時代の友人たちに会ってきた。

感じのいい炉端焼きのお店で7人ほどの気心知れたメンバーと楽しくお酒を飲んで食べ、たくさん話してたくさん笑った。

ただそれだけなんだけど、本当に心が満たされた。

適応障害になって休職した話もして、その時に
「休む決断ができたのはすごい」
と言ってくれてふと泣きそうになってしまった。

もしあのまま心がどんどん病んでいってしまったら、こういう友達も失ってしまっていたかもしれない。

友人たちとの飲み会に求めるのはただ一つ。

自分が自分になれること。

母でも妻でもない、もっと言うと、女でも男でもない。

ただの「自分」という人間。

お互いの近況から始まり、好きな音楽や映画の話や昔話をして盛り上がるのが本当に尊い時間なんだなと心から思った。

視野が狭くなると一人になりたくなるし、一人でも生きていると錯覚してしまうけれど決してそうではない。

私を忘れないために友達に会うというのも私には大事なことだったと気づいた。

気づけてよかった。



以前、台湾に行ったときに買った紅茶がおいしくて、それを思い出して台湾紅茶を買った。

最近、自分のためにお茶を入れることが増えた。

好きなことを思い出す作業をしている。

文章を書くこともその一つ。
あとは読書をすること。
本が読めるようになってうれしくなって、自宅の本棚を眺めてはニヤニヤしている。

そして私の原点である赤毛のアンを再読しはじめた。

無邪気なアンと魅力的な登場人物たち。そして想像を掻き立てる、美しい風景の描写。大好きすぎて、舞台となったカナダのプリンスエドワード島にも旅行に行ったほど。(本当に素敵な島だった・・・!!)

読むと本当に元気になる。

名著って何度読み返してもまた新たな発見と感動があるのが不思議だ。

赤毛のアン熱が再燃し、ずっと気になっていた2019年発売の松本侑子さんの新訳もポチってしまった。

いつか娘も読むだろうし、いいのだ!!

読みたい本のことを考えると本当に時間が足りない。
動画見てる場合じゃない。


時間が無限に欲しい。

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もちこ
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