とあるワンオペの1日
先日土曜日、久々に丸一日夫が留守にする日があった。
つまり、起床から就寝までずっと子供と二人きりのワンオペ育児。
保育園に預けだしてからそういう日はあまりなかったので、せっかくだから楽しみたいと思い、数日前からいろいろ計画を立てていた。
当日の天気があまりよくないこともあり、娘はずっと「デンシャ、ノリタイ」と言っていたので(以前まで怖がっていたが最近また好きになったらしい)じゃあ電車に乗って近くの駅の商業施設で遊んでこようか~外食して私はランチビールでも飲んじゃおうかな~などと考えて、ワンオペ外出を心待ちにしていたのであった。
そして当日の朝。
前日から「明日は電車乗ろうねー」と言っていて娘も嬉しそうに「ウン」とうなずいていたので私は朝から出かけるべく支度をしていたのであるが。
パジャマのままの娘はかたくなにこういった。
「オキガエ、シナイ」
「え、でもお着替えしないとお出かけできないよ?電車乗れないよ?」
「シナイノ!!」
珍しい・・・。
ちょっと前までは一刻も早く出かけたい!とアピールをするような子だったのに。そしてなぜこのタイミング・・・。
それから娘はパジャマ姿で、おうちの中にあるおもちゃを片っ端から出して遊び倒していた。まあ、本人の気が済むまで待ってみるか・・・と思って私も遊びの相手をしたり家事をしたりして、途中で
「あ、そろそろお着替えして電車乗りに行こうか?」
と声掛けしてみるものの、
「ヤダヨー」
まあべつに急ぐ必要もないし、と思って娘に合わせて過ごしていたらあっという間にお昼ご飯の時間になってしまった。その後も一向に着替えに前向きにはなってくれず、結局家で二人分のうどんをゆでている私。さよなら優雅ランチ。さよなら昼ビール・・・。
気持ちを切り替え、お昼ご飯を食べた後にお着替えに誘うと今度はすんなりと応じてくれた。
「じゃあ電車乗りに行こうか」
「ウン」
素直に頷く娘。やっと出かけられる!!と歓喜したのもつかの間、
「靴履こうか~」
「ヤダヨー」
「え、電車見に行かないの?」
「イカナイノ!」
なんでだ!!
この後も押し問答を繰り返し、やっと外に出られたのが14時近く。
近くの商業施設で遊ばせて帰ってくるか・・・と思い電車で隣駅まで行き、改札をくぐるために娘を抱っこしようとしたその時。
!!!!???
突然、腰に電気が走ったかのような激痛。
娘を思わず下におろしてその場にしゃがみこむ私。
不思議そうに私を見る娘。
う、動けない!!!???
しばらく深刻な顔でその場にうずくまるも、これは一度帰ったほうがいいと判断し、
「ちょっとね、母ちゃんイタイイタイだから戻ろうか。また電車乗ろう」
と言い聞かせながら、ここでイヤイヤが出たら終わるな・・と思ったが娘はまた電車に乗れるのが嬉しいらしく、ご機嫌でいてくれて助かった。
めちゃくちゃゆっくり歩いてホームに行き、電車を待っているとご婦人が話しかけてきてくれた。
「何歳?かわいいわね~笑顔がいいわ~」
いつもなら感じよく対応するのだが、腰が痛くてそれどころではなく、必要最低限の受け答えをしひきつった笑顔でやり過ごす。が、電車がなかなか来ない。娘も最初はご機嫌でご婦人に愛想を振りまいていたが、まだ人見知りが抜け切れていないため、ご婦人に話しかけられ続けることに不安になったのか、だんだん私にしがみつき、挙句「抱っこ・・・」と言ってきた。
い、今この状態で抱っこは無理よ・・・。
このタイミングで電車到着。
さすがに娘がこの状態では電車は乗れないので一本見送ることにして、近くの空いていたベンチに座り、娘を前で抱きかかえるようにすることで事なきを得た。
そんなこんなで亀のスピードでしか歩けない私とちょろちょろ寄り道したい娘のコンビはかなり長いこと時間をかけて帰宅。
急遽早めに夫に帰ってきてもらうことにして、私はソファで力尽き、娘は録画している大好きな「おかあさんといっしょ」を見続けて過ごしたのだった。
全く災難な一日だった。
この日、私は心の中で何度もこう叫んでいた。
なんて日だ!!!
子育て中の皆さん、腰にはお気をつけください・・・。
そんな本日の一曲。
Jacob Mann Big Band - Kogi