最近読んだ本の話 vol.93
「最近読んだ本の話」の第93弾です。もう3月です。春が近づいています。今週は最近読んだ本を3冊ご紹介します。
1、斎藤 倫『ポエトリー・ドッグス』
主人公が訪れたバーのバーテンダーが犬なんです。カクテルと一緒におすすめの詩を出してくれます。文中にたくさんの詩が登場しますが、その詩について主人公が考えをめぐらせて、犬のマスターと話します。悲しみにくれていた主人公が最後には元気を取り戻すところがいいです。
2、清水 義範『世界文学必勝法』
2008年に出版された本です。受験生が読むんだろうか?と思いながらも、読んでみました。軽いタッチで世界文学を語ってみよう、という狙いで書かれたそうです。物語のあらすじが紹介されているので、タイトルは知っているけど読んだことがない作品がどんな話なのか、おおまかにわかります。巻末にはさらに50冊紹介されています。全部で100冊紹介されている中に、私が読んだことのある本ってまだまだ少ないなあ。
3、鈴木 敏夫『読書道楽』
スタジオジブリのプロデューサーの鈴木敏夫さんが、これまでにどんな本を読んできたのか?『鈴木敏夫とジブリ展』のために行われたインタビューをもとに作られた本だそうです。戦後どういう漫画が日本で生まれてきたのか、鈴木さんが子どもの頃に読んでいた漫画や本の話、中高生の頃に読んでいた本、大人になってから読んだ本など、たくさん紹介されていて読みごたえがあります。鈴木さんたちの世代の方やその後に続く方々が作った作品を、観たり読んだりしてきたましたが、どういう時代を経て今に続いているのか知ることができました。
あっという間に3月になりました。毎日が慌ただしく過ぎていきますが、読みたい本を選んでいる時間と、本を読みながらこれは!と思う言葉に出会える瞬間が楽しいです。最後までお読みくださってありがとうございました。
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