不真面目な俺のブランディング戦略
英語、数学、国語、理科、社会。主要5科目が3コマ以上ある日は学校を休む。理科のテストは、毎度90点以上。
最近は、ゲーマー歴20年の歴史に終止符を打ち、週2-3回のジム通い。痛風持ちになっても、飲酒は辞めない。
真面目なんだか不真面目なんだか、よくわからない。中学校の同級生、Tくんと3年振りに会った。
Tくんとは、シンガポールの中学校で同じクラスになり、当時はクラスメイトとして時折、言葉を交わす程度の仲であった。
仲良くなったのは卒業後、都内で気まぐれに開催されるプチ同窓会の帰り道がキッカケだ。
当時、お互い千葉方面に住んでいたため、Tくんと私はどちらかが下車するまで一緒に帰っていた。
念のため伝えておくと、恋愛関係は一切ない。私の両親もTくんとの仲を知っている。
大学生から社会人にかけて、頻繁に会うこともあれば、何年も会わないこともあった。気まぐれな仲ではあるが、数少ない貴重な長年の友人だ。
Tくんは、「不真面目な俺」をセルフブランディングの目標に掲げているらしく、真面目な話を避けたがる。しかし、ときどき「真面目な俺」が出る。詳細を書くと、Tくんのブランディング戦略の妨害になるため、書かないでおく。
私は、自分と仲良くしてくれている友人や仲間は、みんな素敵であると思っている。この法則で解を導き出すと、Tくんは素敵な友人である。(本人に言うと調子に乗るので、直接は言わない)
Tくんが5年間お付き合いしている彼女の話題になり、詳細は伏せるが、彼女との現在の関係性を私は教えてもらった。
とある出来事に対して、彼女を『優先』しているTくんの行動を、私は賞賛した。
私の賞賛の言葉にTくんは応える。
「まぁ、『優先』って言葉はちょっと違うかも。俺が彼女を『優先』するとか、おこがましすぎるからな。」
不真面目と真面目のグラデーションで生きているTくんは、大切な人に対して謙虚な姿勢である。きっと彼女も幸せであろう。
『優先』と表現した私は、自分を責めない程度に自分の発言を顧みた。
仕事とプライベートどっちを『優先』だとか、友人と恋人どっちを『優先』だとか、時間とお金どっちを『優先』だとか、
どっち、どっち、どっち、どっち、どっち…
グラデーションがない。
本当は、どっちが『優先』とか優先順位の問題ではない。
自分と関わってくれる、家族、友人、恋人、仲間、仕事、お金、時間、ぜんぶ大事。
大事なものに、優先順位はない。
私に大事なことを教えてくれたTくん。
りんごジュースをちびちび飲む私の目の前で、水を飲むように飲み放題のアルコールを摂取していた。
痛風による痛みより、飲酒の愉しさを『優先』する。
最終的に、「不真面目な俺」を貫くTくんだった。
おまけ
Tくんが20年間のゲーマー生活を終えた理由は、ゲームをする体力•気力がなくなったからである。アラサーの現実にぶち当たった。