【障害者雇用】カンブリア宮殿出演「日本理化学工業」へ行ってきた③~大山社長のお話 前編~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
前回、「日本理化学工業さま」の会社紹介、工場見学編を記事にしましたが、今回は大山社長のお話編です。
障害を持っている方と一緒に働くこと、プロフェッショナルに働く障害者さんを感じていただければと思います。
会社紹介編はこちら:https://note.com/mocchi_0808/n/nb37e7b17f9a8
工場見学編はこちら:https://note.com/mocchi_0808/n/n616759bfd134
■日本理化学工業と障害者雇用の歴史
障害者雇用の歴史について
障害者雇用は、昭和35年~やっています。
なぜやっているのかと聞かれることが多いが、
「ボランティアの精神でやっているわけではない。現場に彼らが必要だから、職人ぶりが伝わっているから」といいます。
当初から計画したものではなく、大山社長のお父様の時からはじまりました。
そのきっかけは、近隣の特別支援学校の先生が見学に来たことから始まります。
最初は断っていました、その時代は「精神薄弱者」とい言われ、知識がなくてわからないからという理由で断っていたそうです。
2度断りました、理由としては、雇用する責任、その人の人生や会社の人生の責任を考えたからとのことです。
3度目に先生が来た時に、トライアルということで、あくまで就職ではなく、何日間か仕事を経験させてほしい。と言われ、
一生涯の中で働く経験をさせたいという思いを、先生から聞いた。
それでは、2週間だけということで、実習を受付けたといいます。
障害者雇用のはじまり
15歳と17歳の2人の女性が最初の実習に来ました。
理解力が決して高いわけではないので、誰でも出来るような仕事をやってもらったそうです。
その女性2人は、毎日休憩が終わる少し前から作業をはじめたり、とても頑張っていました。
2週間遅刻もせず、一生懸命働く姿を見て、なんと周囲が変わったといいます。
頑張る姿勢に一緒に働く人の、働き方もそうですが、彼女たちを知ることで、これからも一緒に働きたい、と気持ちが動かされます。
その時点では、2週間だけの経験としてと考えていたのですが、2人の真面目な仕事ぶりに、一緒に働く人が社長に声をかけます。
「こんなに頑張っているのであればどうにかしたい」
「なにかあったら自分たちが責任をもつから」
社長も、知らなかったから断っていたが、まじめに一生懸命、そして仕事も丁寧にやってくれる人だと実感して、2人を採用したのが最初になります。
その、最初に入社した、15歳と17歳のお2人は45年以上、50年以上という長い期間働いたそうですよ!
知ることで周囲が変わった、このお話にとても感動しました✨
働くことの経験?
“一生涯の中で働く経験をさせてあげたい”という、先生の想いから道が開かれた形ですが、就職前提の実習ではなく、働くを経験してもらうこれは今でも続いていることです。
就職するまでに、2週間のトライアルが3回あるそうです。
何をしてもらうか決めることからはじまり、お互いにミスマッチにならないように見ています。
見るところとしては、その人が何が得意で、どんなコミュニケーションなのかも含めて、その人を知ること。
1回目でやめることもでき、続けることになった場合はより深くコミュニケーションをしていくといいます。
この形って、障害の有無にかかわらずやってもらえると、企業としてもメリットありそうだし、安心感があって就職、転職できるから、離職率が下がりそうだね。と見学者で話してました。
心がけていること
相手の理解力にあわせて段取りをすること、理解してもらうことを心がけている、といいます。
そして、大事なのが、理解してもらうことをあきらめずにやること。
相手の理解力にあわせてを努力をするが、それでも伝わらないことがある。
誰かに何かを教えた時に理解してもらえないのは、教えた側の責任という言葉が社内にあるそうです。
セットになる言葉として、
いっぱい彼らが出来ることを教えてくれた、彼らが出来る人なことをわかっている。
彼らが出来る人ということは、今いる社員やそれまでも働いてきた人たちから学んでいるのですね!
職人になれるのは、その前の一歩があるから!
職人さんがたくさんいますが、お互いに一歩を踏み出さないと今の形はなかったのですね。
その前提として、相手の理解力にあわせ続けたことが大きいようですよ✨
■最後に
最後までありがとうございました!
先生の働く経験をしてほしいという願いや、断られても何度も足を運んだこともとても心に響きました!
最初の2人の女性が周囲を変えたこと、それは2人の働き方を知って、出来ることを知ったからこそだと思います。
口で出来ることややっていることを伝えることではなく、実際にその人の働く姿を知ることで、この2人から学びたいことがあると思ったのだなと、みなさんの想いに触れて感動しました。
次回はいよいよラスト!大山社長への質問編です。