【1人の声はみんなの明日⑥】困っている人の声をひろう「こどもになる」~~1人の声がみんなの明日に~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
ユニバーサルレストランを舞台にした放課後デイサービスや、
まるでソーシャルワークのような保育を実践している、
「こどもになる」のさっちゃんにお話しを聞いてきました。
前回は、自分にとって心地のよい選択についてお伝えしました。
今回は最終回、1人の声がみんなの明日に!!
▼以前の記事
①原点の保育
②こどもになるの活動から
③枠組みをはずす
④人と一緒に作っていく
⑤自分にとって心地のよい選択
〜一般社団法人こどもになる〜
Webサイト:https://sana-hoiku.com/
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCUo-ARGbmXfZV11-dDN7itw/featured
note:https://note.com/kodomoninaru
放課後デイサービス(ルクッカー)・ユニバーサルレストラン(ル・クル・ド・マリアージュ)などのルクログループ:https://fooding.co.jp/
■1人の声がみんなの明日に
〇一人の声がみんなの明日に
私の原点の保育園のスローガンは、
「1人の声がみんなの明日に」なんです。
と、さっちゃんはいいます。
困っている1人のために作ったものって、みんなのためになる
っていう想いがありますね。
1人の声っていうのは、その実践の中で流してしまってはならないって思っています。
多分そうすると私が気持ち悪いんですよ。
ずっと、引っかかっちゃうみたいな気持ちがあって、
ちゃんと聞く方がストレスフリーだからやっているだけです。
大多数の人たちの意見っていうのはそこには寄り添う人たちがたくさんいるって思うんです。
マイノリティというか、少数の人の方が、
私が心地いいっていうのがあって、だから自分の性格もあるのかもしれないですけど、
そっちの方がなんか本領発揮できるというか、
役割分担できていいのかなっていうのは思っています。
だから今の取り組みを、あまり大きくする気がないんですよね。
私は自分の事業を大きくして広げていくっていうよりは、
今信頼し合っている人たちと、
例えばレストラン事業とか就労支援とか関わっているところと、
うまくかみ合うことが1個のモデルケースなのかなと思っています。
〇レストラン(就労継続B型事業所)+放課後デイサービスがすごくよい
子どもたちが、たまたまレストランにいるのがすごく良くて、
フランス料理店がこういうことをしてたら、どこでもできるんじゃないっていうのを伝えやすいです。
そこはオーナーと思いが重なっただけなんですけど、
別に日本料理店でも良いし料理店じゃなくてもよかったんですよ。
私はある場所で、
働く大人がいるところに子どもたちを巻き込みたかったので、
たまたまなんです。本当に。
レストランっていうのはどんな人が来ても嬉しいじゃないですか。
「ありがとうございます」
「いらっしゃいませ」
って人が来てくれるのが嬉しい場所で福祉してよかったなって思います。
本当に施設とか保育園も含めて、
守るために一生懸命やっているので、
イレギュラーに弱いんですよ。
準備しているので急に予約なしで来た人とかに、
「えっ?今日は何ですか」とか言っちゃうし、
でもここのスタッフは素晴らしくて、
どんな人が来ても「ありがとうございます」「いらっしゃいませ」
そういう世界です。
お母さんたちは、結構あちこちで、
「すいませんうちの子がごめんなさい」
と謝るのに慣れているような人たちが多いんですけど、
最初は来た時にあんまり笑わないし、謝りまくっているんですけど、
ありがとう。のシャワーを浴びるしかない場所でやっていると、
お母さんたちの方が来たい場所になっていたりします。
面談とかも福祉事業なので、私が支援計画っていうのを立てて、
お母さんたちと契約だったり、アセスメントして、
福祉のルールはちゃんと守ってやっているんですけど、
それを教室の一室とかでやるのではなく、
おしゃれなレストランでやるっていうと全然気分が違うみたいで、
そうなると、まぁいろんな気持ちも話してくださいます。
この環境はそれも面白くって、学校でもなく、
レストランが舞台ですごくよかったなって思います。
フランス料理店でこんなことできるんだから、
いろんな仕事のプロの人たちがそういうところに、
子どもたちや障害ある人たちも巻き込んでくれたり、
家族や高齢者も巻き込んでいくと、
もう少しみんなが楽に生きられるんじゃないかなっていうのは思っていることです。
〇ユニバーサルレストランのキャストさん
ユニバーサルレストラン、「ル・クル・ド・マリアージュ」は、
障害者雇用として、B型事業所のメンバーが運営しているフレンチレストランです。
そして、放課後デイサービスのルクッカーは、
そのレストランを舞台にしています。
すごいいいと思うのは、
子どもたちのペースと障害のあるキャストのペースって一緒だったんですよ。と、教えてもらいました。
私たちの方がやかましくて、急かしていて、
どうすんの?
って先取りしてるなー、ってことって多くて、
1番待つことと許すことが得意なキャストたちが、
こんなにいるのに、福祉だからっていって、
これは保育士の仕事だからっていって、
私たちが任せていなかったなっていうことに、気がつきました。
キャストと一緒に作っていこうっていう気持ちになって、
子どもたちもキャストも、おじいちゃんおばあちゃんも来てくれるときもあって、一緒にレストランに入ってもらうときもあるんですよ。
そっちの方が自然なんです。
本当はやらせないから、みんなが一緒になんてなっていかないだけなんです。
できないでしょ?ってこっちが勝手に決めつけすぎているし、
これだけ、高齢者も障害者も増えていくとすると、
まだまだ働ける人もいるし、
苦手なことが多いだけで、できることをやればいい。
得意なことを仕事として、雇用の数に入れないと、もう絶対回らないと私は思っています。
だから、分けて福祉を使って生きていく人たちを増やしていくと、
多分もっとおかしくなっちゃうから、
今のうちに一緒になってやる練習をしていかないといけないと思っているんですよね。
と、お話しくださいました。
■最後に
最後までありがとうございました。
今回で最終回、保育という軸がありながらも、困っているすべて人の声を大事にしているさっちゃんのお話しは最終回です。
サイボウズでも「多様な個性を重視」という文化や「100人100通り」のような文化があります。
みんな違うを前提にしてもその「みんなで一緒に」やっていく未来を見ていて、実践しているさっちゃんが素敵だなと思いました。
次回も見てもらえると嬉しいです😊