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【障害者雇用②】障害のある方の人生をより豊かに「うせいグループ」~柔軟さとチームワークで創る未来~


■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

障害のある子どもと一緒にB型事業所やうどん屋さんを営んでいる、うせいグループ。

前回は、作業所から独立した活動についてお伝えしました。
今回は、活動する中でのチームワークや柔軟さのお話しです!

▼以前の記事
作業所から独立して社労士と福祉事業を


〜みんなのうせい〜
Webサイト:https://usei116.com/about-us/
うどんカフェうせいFacebook:
https://www.facebook.com/useicafe/?ref=embed_page


うせいグループ 前田さん


■柔軟さとチームワークで創る未来


○豊かな生活を支える訪問・移動サービス


福祉の活動としては訪問・移動事業をされているうせいさん。
移動事業についてお聞きしました。

うちのしずか(息子さん)も、高校に通うときはヘルパーさんに、
最寄り駅から学校の最寄り駅まで毎日付き添っていただいて、
それで通学ができたんですよね。


その時は、私も妻も仕事があり、
とても付き添いはできなかったので、
今はそんなに必要としてはいないのですけれど、
私もずっと元気なわけじゃないですから、
今は、毎日夕方に私がトレーニングジムに連れて行っているのですが、
今後は、多分ヘルパーさんと一緒にやっていただいたりすることも、
必要になってくると思っています。

そして、
そういうニーズはしずかなような障害を持っている人にはあると思っているので、訪問・移動の事業をしています。


あんまりいろんな事業者がやりたがらないというのもあるんです。
と、前田さん。
 
人が確保できないこともあるし、
そのわりに儲からないということもあって、
通所のB型と合わせてその事業をなんとか成り立たせたいなと思っています。

移動のサポートをすること、
それがないと別に死んじゃうわけじゃないんですが、
それがあることないのじゃ人生の豊かさが違うと思う
ので、
なんとかそれを、この5年くらいで、地道に広めて定着するようにとは思っています。


○チームで創る福祉の未来


うせいのwebサイトには、サービスの提供方針が書いております。

チームという言葉が、最初に書かれていました。
サイボウズも「チームワークあふれる社会を創る」が企業理念です。
チームについて聞いてみました。


そうですね。
会社を立ち上げたこと自体が、
社労士業と個人のうどんカフェ、家族でやっていて、
その内容には満足しているんですけれども、
それを続けていくのは、ここでないとできないというか、
家族だけではできないことも感じていました。


家族だけではできないと考えた時に、
どんなチームがよいのか、どんなチームを作らないといけないのか、
そんなことを考えたことが、原点なので挙げさせていただいているんです。

ただ、現状としては、
なかなかチームワークはうまくいかなくて、
なかなかあの反省の日々でもあります。

上手くいかないっていうのはどんなことがあるんですか?
と聞くと、


例えば、
既存の福祉の枠じゃないことをすることに対して、
抵抗のある方もいらっしゃる
ので、
今やっている通所のB型事業所と、訪問を一体でやることもそうです。

一緒にやるのは、働く人にストレスがかかるだろうということは理解できますし、嫌がる方もいらっしゃいます。

利用者さんもそうですが、
どっちかというとB型事業所の利用者さんですが、

結構時間にルーズな方もいて、ルーズな印象を受けるというか、
時間を守ることがすごく苦手な利用者さんがいらっしゃると、
私とかは別にいいよ、来れる時に来ればいいよ。
そんな言い方をしちゃうんですけど、今まで既存の福祉をやってきた人たちにとっては、そういうのはすごく嫌だろうなっていうのはわかります。

きっちりさせないといけないと、なってしまうんです。


そうすると、そういう時間を守ることが苦手な利用者さんや、そういう特性の障害者の方が来なくなっちゃうんですよね。

せっかく、福祉事業をやるのであれば、
多様な人を受け入れたい気持ちがあって、
会社を作ったので、自分にとっての基本的なところで妥協はしたくない
というところと、スタッフの意見も聞いて、理解しないといけない。

その対話を重ねて、この1年半は葛藤をしてきました。


でも、福祉事業を立ち上げてからのこの1年半は、
妻の意見もなかなか聞けないような感じで、
私が、突っ走ってしまう感じだったんです。

お恥ずかしい話ですが、離職もあったりしたのですが、
B型事業所に関してもなんとか成り立つくらいのところまではきたので、
これからはもう少し落ち着いて、
みんなの意見も今までよりも聞いて、
いいチームワーク、いい仲間を作っていきたいなと思っています。


○柔軟な支援で広がる可能性


時間を守ることが苦手な特性を持っている方について、
以前「まるみさん」でも、
週に1回2時間であっても仕事できるなら仕事してねというスタンスでした。

こういったところに、巡り会えるのと巡り会えないのでは、
違う人生になるんだろうなって思ったりしていたんですけど。とお伝えすると。

そうですよね。と、前田さん。

なんか、手前味噌みたいなお話しなのですが、
私たちのB型事業所に通所している利用者さんも、
本当に多様なんですよ。


作業所を転々として続かない利用者さんもいましたが、
うちに来て、休み休みではありながら、
少なくとも在籍を続けることができている。

そういう人が少なくとも何名もいるので、
できることを無理なくしてもらうような方針はとても良いと思っています。


そして、
それは福祉事業でやることが、極めて自然だとは思っているんですけれど、一般的な福祉事業のやり方だと、
職員のシフトを組まなきゃいけないし、
事業所に来たら支援者側としての準備もあるので、
既存の支援者としての理論ではなく、
スタッフといろいろと話し合って作っていかないと行けない部分です。


■最後に


最後までありがとうございました。

前田さんの葛藤もですが、スタッフの人の葛藤もありますよね。
根本の思いをスタッフに共有して対話していきたいという前田さんが作る「チーム」や「チームワーク」も楽しみです。

次回は、障害のある息子さんとうどんカフェのお話しです!
次回も見てもらえると嬉しいです😊