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【誰も排除しない】多様な人があつまるカオスで頼れる居場所③~富士市「ゆめ・まち・ねっと」 発達障碍のお勉強編~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

今回は、富士市で活動をしております、「NPO法人ゆめ・まち・ねっと」さんの活動の中で、発達障碍の勉強会があったので、その内容を詳しく紹介したいと思います。

静岡県庁を38歳で退職し、今は子ども若者のためにたくさんの活動をされている、渡部達也さん(以下:たっちゃん)と美樹さん(以下:みっきぃ)のご夫婦がたくさんの活動をされています。

以前の記事はこちら
子どもたちへのまなざし」の紹介記事はこちら
 活動の紹介編はこちら
 視察・体験の紹介はこちら

※障碍(者)の文字について
これからは、障碍と書きますと宣言した理由はこちらの記事から

■発達障碍の勉強会

発達障碍と診断されたされていないにかかわらず、お子さんへの対応ってどうしたらいいのかな?と悩むことも多いですよね。

ワンオペ育児の保護者さんは1人で抱え込んでしまう人も多いと思います。
少しだけでもヒントを感じてもらえたらと思います。
本に詳しく書いておりますので、よろしければ

児童精神科医の佐々木正美先生の著書『発達障害の子にちゃんと伝わる言葉がけ
児童精神科医の田中康雄先生監修の『発達障害の子どもの生活の工夫と伸ばす言葉がけ

【前提のお話】

前提として、障碍を持つ子供は想像する力が弱いといわれています。

自分が経験してきた出来事から、これからどんなことが起こるかを予測するのが苦手です。
経験から、想定して対応することが苦手なので、予期しないことへの恐れ不安、混乱が大きく、新しい変化が起きるとパニックになってしまいます。

【苦手なこと~こだわりの理由~】

①急な予定変更を不安に感じる。
 予定がはっきりしている生活を好むため、毎日の生活も、スケジュールが事前にわからないと 安心してそのことができない。

②こだわりをもちやすい。
 こだわりとは、言い換えると変化を嫌った行動です。

③はじまりと終わりを理解することが苦手です。
 時間の流れを理解することが難しいです。特に小さな子供は、今まで楽しんでやっていたことを終わりにすることが難しい。
言葉だけで「おしまいだよ」といわれると混乱してしまいます。

人の気持ちとか、状況を理解して合わせることが苦手
 
相手の気持ちってのも、目に見えないので、それを想像することが苦手です。そのため、場の空気を読むっていうことが苦手です。

【どうしてなの?どうしたらいいの?】

同じ行動をする方が、安心感があります
突発的なことがあると、不安になってしまい、パニックになってしまうので、いつもと違う予定があるときは、その子が理解できるように事前に伝えることが大切です。

また、時間の流れのように、目に見えないことを理解するっていうことが苦手です。
時計やストップウォッチなど目で見えるもので説明するとわかりやすいそうです。

発達障碍の子どもが最も苦手なことは、「相手の気持ちを想像する」「 場の空気よむ」ことです。
 例えば、自分は叩かれたら痛いとわかるが、同じように他人も叩かれたら痛いということを想像することができないので平気でほかの子どもを叩いたりします。

その子の行動にはきっと理由があるはずなので、望ましい言動を根気強く、そして、簡潔な言葉で教えることが大事です。

【こだわる理由~ルールを守りたい~】

ルールを守りたい理由がきっとあるはず
なんでそんなにこだわるのかというと、守りたい理由がある

毎日の生活は天気も違うし、電車やバスが遅れるなど、臨機応変に対応しなければならない場合が多いですよね。
そんな時、私たちは過去の経験などから、その場の状況に対応しようとします。

けれど、
不安や緊張感じやすい子供はそうすることが難しい
ルールによって自分の世界や生活を守ろうとすることがあります。

そのルールにこだわる背景に不安が隠れていないかよく観察してみることが大事です。

たっちゃんが質問します、
「例えば、言葉のわからない外国でパスポートなくした財布なくした携帯電話を失くしたってなったらどうだろうか? 心細くて不安になりますよね。」 同じように、
見通しを立てにくく、予期しない変化に不安や緊張を感じやすい子供にとって、毎日の生活はまさにそのような思いの連続かもしれません。

【どうしたらいいのか】

もし、その子が守りたいルールが、おうちの中のことで、 規則正しい生活習慣やおうちの人を巻き込まないものなら、そのルールを守るように協力してあげて欲しいと思います。

正しい生活習慣に繋がるルールには協力して、たとえば、
同じ時刻に起きる、寝る、顔を洗う、歯を磨く、髪をとかす、身支度を整えるなど、いわゆるルーティンを必ずやるなど、おうちルールを作ってみるのもよさそうです。

ただ、日々の生活ってルール変更はどうしても生じちゃうので、ルールは大切ですが、時には変更があるっていうことも徐々に教えていけるとよさそうです。

ルール通りに行かないこともある。
ルールによって生活が守られていると、安心できる子供は、ルールが曖昧になると不安になります。

臨機応変にルールを変更することが苦手な子どもに対しては、ルールを変更する場合もまた、ルールの下で行う必要があります。
ルールを変更できる人を決めることをルールにするという発想がなかったので、なるほどなと感じました。

【見え方が違う】

発達障碍の人の見え方を、懐中電灯を例にお話してくれました。

焦点を、大きく開けると広く光が当たるけど、薄く当たる。(定型発達の人の見え方)
絞ると狭い視野にはなるけれども、明るくなる。
そこだけ明るく照らす。(発達障碍の人の見え方)

なるほど、見えない世界も例えてもらうとわかりやすくなりますね。

100%どのやり方がいいとは言えませんが、色んなやり方を試してあう方法が見つかるもの、それまでの失敗の積み重ねは失敗ではなく、あわない方法を発見したと思えるといいですよね!
子育てだけでなく、色んなことでいえることだと思いました。

毎日の積み重ねなので、とても大変だと思いますが、そんなことを、思いながら参加しました。

■最後に

最後までありがとうございました。

こんな勉強会をしてくれると、大人が救われそうですね。
参加している人も大変だったこと、今まさに困っていることの共有をしながら進めます。
あー、こういうことだったのか!と大人も納得することが出来ると、「なんで?」という不安から、「こうしてみたらどうかな?」と仮説を立てることが出来るようになると感じました。

サイボウズでも沢山の勉強会があります。
業務中に参加することもできたり、スケジュール的に参加出来ない場合も録画で後から見ることが出来てとても助かっています!

次回は、代表であるたっちゃんの軌跡編です。
子ども時代から、恩師との出会い、静岡県庁を辞めたことなど盛りだくさんです。
次回もよろしくお願いいたします!