【地域を支える居場所⑥】困った時に頼れる誰もが安心できる「ごはん処おかえり」~地域と共に歩む支援~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
全品100円、20歳未満無料の惣菜で、地域を支える「ごはん処おかえり」
前回は、食とつながりでまた新しいことがはじまりそうなお話しでした。
今回は、地域のいろんな人と関わり合って生まれる活動についてです!
▼以前の記事
①活動内容と原点
②おかえりの誕生
③成長するおかえり
④実体験から生まれた支援
⑤多世代を支える食とつながり
〜ごはん処おかえり〜
Webサイト:https://okaerishonai.sakura.ne.jp/
■地域と共に歩む支援
〇地域の声を形に〜おかえりのイベント企画〜
大人食堂や子ども向けのイベントについて、
どんな風に企画してはじまるのか聞いてみました。
なんとなくその時々のニュースを見たり、
その地域の人たちの声を聞いたりして企画することが多いです。
子どもとのイベントは子どもとの会話からはじまることが多くて、
こんなことをやってみたい、あれやりたい、これやりたいもそうだし、
あれ食べたい、これ食べたいとかね。
例えばクレープ、
クレープをお腹いっぱい食べたいって言っていた子どもがいたけれど、
クレープって買うと結構高いから、それをお腹いっぱい食べたい。
だったら「おかえり」でするかっていうことではじまった、クレープ大会とか。
だから、そういう子どもの声をなるべく聴いて一緒にやるようにしてはいます。
〇地域と共に育む生活力
上野さんには、
子どもたちに生活力、生きていくための力を身につけてほしいという思いもあって何か企画したいなと思っているそうです。
実はこれからやろうとしていることがあるといいます。
「おかえり」の厨房って狭すぎる。
だから、子どもが入って一緒になにかするっていうのも難しい。
なので、おかえりから、5分程度のところにある公民館の調理室で、
みんなで調理してみんなで食べるそんなこともしていきたい。
公民館に来てもらうことで、その公民館っていうのが、
例えば教育委員会であったり、
子育て支援センターっていう役所の窓口も結構入っているので、
いろんな人が見守ることができると思っています。
「おかえり」だけだったら厳しいよねって思っているんです。
いろんな人に見てもらって、
なにかおかしいと思ったらことがあれば情報共有してねっていうことをやっています。
○子どもと親を支えるために
市の、要対協(要保護児童対策地域協議会)の対応を見ていると、
半年に1回のケース会議で何をどうすんの?
と、手がまわっていないことを感じます。
それだったら、例えばそこに関わっている、
介護職、看護職、相談支援やその他もろもろの関わっている人たちで、
普段の様子を共有しながらやっていく方がいいような気がしてきて、
例えば、ヤングケアラーも本人たちは手をあげない、あげられない。
それよりも、お母ちゃんの支援をもっとがっちり入っていった方が、
子どもの負担を減らせる方向には持っていけるかな?とかね。
そういった専門職チームとも一緒に動いています。
結局、子どもが辛い思いをしている。
その辛い思いししてるお母ちゃんも実は辛かったりしているので。
子どもを取り巻く環境でいうと、
一時保護か、ショートステイか、お母さんの入院。
それ以外の選択肢は今あまりない中、
なんかあとワンクッション欲しいなっていうのも思っています。
そんな大層なことしなくてもちょっと見られる、見といてねって。
ちょっと預かって。そういうことができるといいな。
そういう妄想をしています。
例えば中高生になってきて、親が鬱陶しくなる。
そういう思春期に、ちょっと泊まりに行けるおばちゃんの家みたいな。
それは強くは思っていて。
どこかガス抜きしてから帰るみたいな。
なんかそんなんもできたらいいかなと思っています。
〇ごはん処おかえりを支える見えない力
上野さんのお母さんが出演されていた動画みました。
とお伝えすると
見ましたか?色々と言っていたでしょ。と上野さん。
でもやっぱりね、
この店にうちの母ってすごく重要なポジションを占めていて、
例えば初対面の人に、私が接客で出ていくでしょ。
逃げられること多いんですよ。
多分私が出ていったら、なんか聞かれる。いきなり個人情報取られる。
とか、思ってるのかもしれないけど、身構えてしまう人が多い。
でも、うちの母が行ったらじんわりと、いつも通りに接客して、
でも、困っている人や何かあるんだろうなという人に対する嗅覚がすごいので、
「あの人が今度来たら話聞いてあげて。なんか困っていることがあると思う」
って言うんですよ。
今までその嗅覚が外れたことがないので、
うちの母ちゃんすげーと思っています。
〇変わり続ける支援の形〜ごはん処おかえりの挑戦〜
よく、「おかえり」のゴールについて聞かれることがあるそうです。
でも、思い描くゴールはまったくない。
と上野さんはいいます。
今までもずっと変化してきているし、
今の社会の流れや空気感見ていたら、
今よりももっと社会状況が悪くなっていくと思う。
もうそんな予測がすっと出るって、すごく嫌な世の中だなと思うけれど、
そんな嫌な世の中に、なんか光を当たるような、一縷の望みになるような。
それが何やって言ったら全然わからへん。
ただ、大層なもんじゃなくて、
最近よく言われだしたんが。「おかえり」に行けばなんとかなる。
っていう言葉がちらほら聞こえるようになってきて、
「おかえり」をはじめたときに思っていたことはそこだったので、
嬉しいです。
■最後に
最後までありがとうございます!
おかえりの最終回でした。
こんなにパワフルに常に社会の困っている人に寄り添っていけることは、
なかなかできることではないですよね。
おかえりの存在ってそこにあるそれだけで意味のある安心できるものだなと思います。
次回も見てもらえると嬉しいです😊
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