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【障害者雇用④】「今、ここ」で出来ることを1つずつ「株式会社城山」~実際に動いてわかってきたこと~


■最初に


こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

保護フィルムの会社である株式会社城山
男女学歴障害を超越して働ける場を目指してできることから始めています。
前回は、障害者雇用のステップについてお伝えしました!
今回は、最終回実際に動いてわかってきたことをお話しします。


▼以前の記事
受け継いだ会社と想い
原体験からの想い
障害者雇用のステップ

〜株式会社城山〜
Webサイト:https://cc-shiroyama.jp/


城山代表 加藤隆介さん


■実際に動いてわかってきたこと


〇実習からスタート


障害者雇用を進めていくにあたってのステップとして、
まずは実習とかからやれるといいですね。
ということで、
今年の1月に特別支援学校の高校3年生の子が、
製造業で働いてみたいといっていると、学校の先生からお話がありました。

重度の知的障害の方で、製造業で働くには、
少しハードルが高いかもしれないけれど、実習してもらえませんか?
と、言われました。

彼も製造業での実習体験がなく、心配もありましたが、
初めて就労体験を実習として受け入れることができました。

彼と一緒に働いてもらうと、
最初は結構、社員のみんなの戸惑っている感じはあって、
どうやって受け入れるのか、どうしたらいいのか
みたいなことを、
結構ぶつけるというか、つぶやかれることもあったんですが、

一緒に働くという経験を通じて、
蓋開けてみると、社風もあるとは思いますが、助けながら配慮をしながら、彼の成長に向けて、すごくみんなが教えていて、
彼のことを考えて、一生懸命やってくれていました。


会社側でも、こんな配慮があれば彼が働ける、
そういうふうに動けるようになるんだ、と、学びもたくさんあったので、
直雇用に向けてのステップとしては、
まず体験として可能性が見えてきた。
それが残ったというのがあります。

あとは、現場だけじゃなく、事務職の方も実習したいということで、
パニック障害と、自閉スペクトラムの傾向がある、大学4年生の方に、就職活動も踏まえた実習ということで、今年の3月にも実習受け入れをしました。

うちの事務の仕事をいろいろと経験してもらいながら、やっていました。
別のところでも実習をしていたので、もう1つのところに就職をされましたが、実習を通じて思ったことがありました。


〇実習を通じてわかった、雇用率では見失う本質


今回の実習を通してすごく思ったのが、
障害者の雇用率を何%だからそこにあわせて雇用をすると、
目的を見失った本末転倒になると気が付きました。


実習2件とも雇用や就職っていうのをゴールにするのはやめましょう
っていうお話をさせてもらって、
あくまでもお互いにとっての体験になることで、
今の自社では、受け入れに対して、体制も含めて不安な要素もあるので、
そこを知ってもらいながら実習をすることや、
自社も勉強を重ねていくことも大事だと思っています。


そのうえで、お互いに、この会社がいい。
この人と一緒に働いていきたいとなったところで、
雇用って生まれるべきだと思ったので、そういうスタンスでお願いします。
と、素直にお話させてもらったんです。


やっぱり積み重ねていくと、今回も障害のある方っていうのが、
たまたまその定義、そのくくりがあるので、わかりやすいんですけど、
これだけ発達障害っていう言葉が身近になったら、本当に、
どこにボーダーラインがあるかだけの話だと思う。

たまたまそういう定義があるから、配慮したりが必要と言われているけど、本質的にはいろんな意味でお互いを理解していって、
それこそシニアの方とか、海外ルーツの方とか、海外国籍の方とか、
いろんなバックグラウンドある方々や、社員みんな、配慮をしあいながら、一緒に働いていくみたいなことという文脈では、
多分すごく必要なことなので、
障害者雇用もそのための1つとして考えていけたら良いなと思っています。

こんな感じで、自分の中で整理をしているっていうところです。


〇特別支援学校とのつながりと広がり


今現在、実習の受け入れ自体はないのですが、
特別支援学校さんとは、本当に車で十分ぐらいの距離感なのでこれからも接点をもっていけたらと思っています。

新しく作る居場所「MACHIKOYAプロジェクト」でも、
特別支援学校の先生とお話をしながら、
生徒さんたちが作った、織物や、ハーバリウム、フラワーキャンドルなどの、ハンドクラフト作品とかを飾ったりもできそうだなと思っていて、
障害者雇用だけではなく、つながりあって地域の人も交えて、知り合う機会を作れると良いなと考えています。

また、実習についても、定期的に受け入れてやっていけると思っているので、継続してそこもやっていこうと思っています。


■最後に


最後までありがとうございました。

ゆくゆくは、老若男女、国籍、学歴、障害の有無関係なく、
一緒に働けるために、できることをステップを踏んで取り組んでいる城山さん。MACHIKOYAプロジェクトという居場所で、地域の人とも一緒に新しい取り組みをするので、そのかけあわせも面白そうだなと感じました。

次回も見てもらえると嬉しいです😊