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【障碍者雇用】③その人らしい目標を大事に、畑・ハーブティ・カフェ 就労支援B型「三休」さま~インタビュー後編~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

前回は、三休立ち上げまでのお話をお伝えしました。

今回はインタビュー後編!!
三休のメンバーさんとの関わりをお伝えします。

活動紹介&職場体験はこちら
インタビュー前編はこちら

【 三休 】
HP :  https://www.facebook.com/sankyu.kyoto/

※障碍(者)の文字について
これからは、障碍と書きますと宣言した理由はこちらの記事から

■インタビュー後編



【障碍について】


三休さんで、1日を当事者の人たちと一緒に過ごして、思ったことがあります。

障碍って何だったっけ?です。
きっと日々の暮らしの中で、特性に苦しむことや、悩むことがあるとは思うのですが、三休の中での姿は障碍を感じませんでした。

とはいえ、仕事に来ることが出来たということは、心身が安定している日と考えると、見えていない部分が大きいのは確かですが、

初対面の人との会話も、声掛けも、気遣いもとても気持ちのよいコミュニケーションをされる人ばかり


そこを世古口さんに伝えると・・

本当にそうなんですよ。
だけど、もともとはコミュニケーションが苦手だった人が、ほとんどですよ。
でも、月に何回かいろんな人と関わったり、イベントとかやってるので、ちょっとずつ、やっぱり上手くなっています


結局、
一般就労に行った時に、一番壁になるのが対人スキルであったり、上司との関わりであったり、言っちゃいけないこと言っちゃったりとか、
そういう、立ち居振る舞いのところでつまずく人が結構多いので、
人との関わる機会を積極的に設けているとお話くださいました。

【大学生との関わり】


私が見学に行った時も、京都文教大学の学生さんが来ていました。
2年半ぐらい関わっていて、色々とプロジェクトをやっているといいます。

最初はもう誰もしゃべらなかったが、月に2回、半日作業に加わるっていうのをしながら、少しずつしゃべるようになってきました。

大学生も企画を作るっていうこともあり、ただ作業をこなすじゃなくて、作業をしながらメンバーと喋るっていう思いで来ていて、どんどん仲良くなっていっています。


そういう機会を、いろいろと点在させてやっていく中で、結構みんなしゃべれるようになってきました


最初は全くしゃべれなかった人たちが、受け入れられる経験をたくさんしたことで、コミュニケーションをとれるようになってきています。

コミュニケーションを取れないと、一般就労に行って仕事ができないという
考えもあり、色んな人との関わりを意識的にしています。


【最初は見られた自己否定】


三休のメンバーに、
最初に見受けられるのは、

自己否定というか、自分はダメなやつなんだっていう気持ち
が多いといいます。


三休では、
自分を律するっていうのも大事にしていて、自分の症状を理解してもらっています。

あっ、今日は無理かも休もう。
そう気づいたら、それを言えるようになりましょう。
って伝えています。

しんどいのに仕事に来て、そこでケアするっていうのは、お互いにしんどいこと。
自分の今の状態に気づき、伝えられる関係性をつくるのは大事ですね。



【農業だからこそ】


三休さんは農業で育てたものを中心に、様々な商品にしています。
農業だからこそのメリットってどんなことがあるか聞いてみました。


1つめは、
やっぱり、陽の光を見ると元気になるのは本当にあると思っています。
みんな生き生きと働いているし、やはり室内で作業してる人も畑に行くことで体動かすと、疲れるんですけど、気持ち良い疲れ方で、

ストレスがケアされて、メンタルにも良い

と聞き、確かにそうだなと実感しています。


2つめは、

自分のペースが保たれるっていうのはありつつ、チームで動く

この作業をみんなでやろうと、チームワークで働くことが良いと思っています。ここがミソな気がしていて、


次の休憩までに、ここまでやり切りましょう。とチームで目標を決めて
作業は、それぞれのペースで出来ることが良いところだなと感じています。


全社のノルマをチームで共有してやっていくようなイメージです。
とお話いただき、納得しました。


【目標の共有】


作業目標の共有はどうしているのか聞くと、

毎日、朝礼の時に今日はここまでやりましょう。と伝えている。

その他に、
毎月、三休会議という会議をやっていて、
一年間の目標や、今の達成率なども共有しています。

メンバーとスタッフで、目標のとらえ方に違いがある場合もあるので、

日々の目標を積み重ねてやっていくことからはじまり
最終的に月間、年間の目標達成に向けてやっていくことを、
メンバーと一緒に考えていけるといいなと思っています。

【一般就労への道すじ】


三休では、2019年オープン以来、6人が就労につながったといいます。
B型事業所から、その先へチャレンジしていった方々です。

就労継続支援B型は、雇用契約を結ぶ就労継続支援A型と異なり、
自由な働き方ができるというメリットがあります。


体調を優先することができるので、半日利用や、週に1日だけというような働き方も可能です。


短時間の利用から開始して、

徐々に身体を慣らしながら目標に近づいていける

というメリットがありますが、
三休では、それぞれの目標に向けての話し合いや、サポートをきちんとされていることにこだわりがあると感じました。


三休でずっと働くこともできるけれど、
本人の目標が一般企業での就労だったり、なりたい姿があるのであれば、それを全力でサポートしています


昨年、畑仕事を手伝ってくれる人が50人くらいいました。
福祉関係の方が多く、その人達と話をしている中で、
メンバーが、外の世界に触れるきっかけになって、なんか楽しそうだなと感じたり、

もちろん

強制はしないが、その先のきっかけを引き出す機会

をどう作るかっていうことを、考えてやっています。


一般就労を増やしたいっていうのを振り切ったから、そう思う人が来てくれるようにもなってきました。

このあたりの取り組みについては、次回詳しく・・

■最後に


最後までありがとうございます!

B型事業所は就労継続をするところで、継続的に就労できるように、自分の体調と向き合いながら仕事をしているのですね。
B型事業所で、安定して仕事が出来るようになったら、フルタイムの就労として、A型事業所、一般就労への道へ進んでいく、
三休さんでは、そのために仕掛けを作ったり、機会を作ったりしていることを知りました。とても素敵ですね!

次回は、とうとう最終回!!
三休さんが大事にしていることをお伝えします。
就労についてや、当事者発案のイベントのこともあります。

また見てもらえると嬉しいです😊