![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151473542/rectangle_large_type_2_fe05564c1eda0bbdf6539365eac9c2c6.png?width=1200)
【助かり合いを大事に⑤】同じ社会を生きる人の困りごとと向き合う「場づくりネット」〜絶望から希望へ活動の原点〜
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
さまざまな相談を受けたり、やどかりハウスというゲストハウスとして駆け込み宿をやっていたり、地域をつなぐ活動をしている「場づくりネット」
前回は、制度のはざまと助かりあいについてお話ししました。
今回は、活動の原点のお話しです!
▼以前の記事
①つながりあうさまざまな活動
②上田で広がる助かり合いの輪
③助かり合いと文化の共生
④制度のはざまと助かりあい
〜場づくりネット〜
Webサイト:https://buzzcre.net/
Facebook:https://www.facebook.com/profile.php?id=100066931763954
インスタ:https://www.instagram.com/yado_kari_house/
![](https://assets.st-note.com/img/1725345736-zRmwt8Cav27XxFfH3dq5LJh9.jpg?width=1200)
■絶望から希望へ活動の原点
〇手紙が教えてくれた元島さんの福祉への道
元島さんが、福祉に進もうと思ったきっかけを聞いてみました。
そうですね。いろんな理由があるんですけど、
中学ぐらいの時にちょっとグレた時期がありまして。
うちも貧乏だったんですけど、、、。
いろんなその仲間たちが、家出をして、来る家だったんですよ。
親が受け入れてくれる人たちだったんですよね。
今思うとね、
本当に苦しい子たちばっかりだったんですけど、
その経験がとても大きいですね。
毎日電話をしてくるやつはいるし、逃げてくるやつはいるし。
そういう感じだったんですよ、
で、中学を卒業する時に、父親が、全員に手紙をくれたんですけど、
その手紙が自分の中でもいまだに大事にしている手紙です。
その手紙には、
君たちがもがき苦しんでいるように、大人たちもまた苦しんでいます。
って書いてあって、
自分たちは苦しんでいたんだなってことに気づけたんです。
別にわがままでとか、ダメな子でやっている訳じゃなくて、
ちゃんと苦しんでいるっていうことだったし、
それをわかってくれているんだっていうことを理解できました。
ああ、大人たちもまたみんな苦しんだなって、
本当にそうだったんですよね。
みんなの親も大変な人たちだったし、
だからその手紙がやっぱりみんなすごく大事にしていると思いますけど、
僕の中でもとても大きくて、そこから社会に目が向いた感じです。
![](https://assets.st-note.com/img/1725346233-hs8u5wx1IU7dpWX9kNEmFvfP.png?width=1200)
○高校時代のボランティア経験が教えてくれたこと
そのあと、高校は何とか行ったんだけど、
最初の頃にあんまり行けなかった時期があったんです。
それで学校に行かないんだったら、
障害者のボランティアに行けって言われたので、
行った経験もすごくやっぱり大きくて。
そのボランティアでは、障害者の人の付き添いをしていたのですが、
例えば、電車に乗るっていう時に、
切符1枚買うのをボランティアの人が買ってあげれば一瞬で終わるけど、
僕が行ったところは、切符を障害者の人が買うのを20分も30分も応援するっていうところでした。
切符を買えて、ボランティアの人がやったねって言って、
電車に乗るんですよ。
そういうのが、何て言うか、
自分がとても情けなくなる経験っていうか、
そういう世界があるんだなっていうので、
心を打たれたところあったと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1725346241-xfDnQY6SaslvjL2bKHr0wuOg.png?width=1200)
〇家のような場所
全員に手紙を書いたっていうことは、
もうそこが家みたいになっていたのかなって思ったんですけど、
なかなかできないことですよね。
というと、
そうですね。なかないことかもしれないですね。
まあ、あとでね、
親もそこに対してすごく葛藤があったし、苦しんでいた
ってことはわかるんですけどね。
と当時はあんま分かってなかったですけどね。
と、振り返ります。
でもすごい怒られたりしましたよ。みんなしてね。
1回、女の子が家出してきてね、
男の子はもう泊まれって言ってくれるからいいんだと思ってて、
女の子も泊めようとしたことがあるんですよ。
そしたら死ぬほど怒られましたね。
当時は、ちょっとわかんなかったです。今思えばね、それはそうだなと思うんだけど、、、。
![](https://assets.st-note.com/img/1725346250-lTGypN0n87fg4vECQudtIchF.png?width=1200)
〇絶望から希望へ〜元島さんの活動の原点〜
元島さんが若者とか自殺とか生きづらさとかの方に目が向いているのもそういう経験からなんですね。と聞くと、
もう圧倒的にそれだと思います。と元島さん。
僕は、
仲間が自殺しているんで、それがやっぱり許せないんだと思います。
いまだに。
絶望することは多いっていうか、
中学校の時の仲間もやっぱり何人か自殺しているし。
やっぱり大人に対する恨みみたいなのがいまだにありますしね。
自分ももういい年齢なんですけどね。
福祉っていうのに、希望を持って入ったんですけど、
やっぱり絶望することの方が多いです。
役所での申請に同行をしていても、
やっぱり傷つける対応を役所の人はしちゃうんでね。
傷つけることを言われると、こっちも腹立ってきて、
この人を取り締まるのが仕事じゃないでしょって言ったりもします。
役所が警察みたいになっちゃって、
取り締まる感じになっちゃっていて、逆なんだけどな。
って思ったりもしています。
この人の力を信じたりする方向なんですよ
っていうことを伝えたりしていて、
日々ガクンって来ることがあるんですけど、
それが逆に言うとモチベーションにもなっていて、
自分たちは自分たちでいい社会を作るんだっていうことで、
いろんな活動をやっているって感じですね。
■最後に
最後までありがとうございました。
元島さんは苦しいと感じた経験や、それを理解してもらえたこと、
そして、葛藤もあり、自分自身の過去から、現在の困難を抱えている人、葛藤している人に希望となるような活動ができているんだなと感じました。
次回は、電話相談などから感じた〇〇モデルを作りたいと思っているお話しです!
次回も見てもらえると嬉しいです😊