プレゼンテーション3

「東京輪舞」を読んだ

機龍警察が面白くて読み始めた作家さん。
新刊が出たというから、機龍警察を期待したら、公安ものだった。
ちょっとだけがっかりしたんだけど、以前から公安が主人公の警察小説を読んでみたいと思っていたから、これはこれでOK。

じっくりゆっくり読み進めて、先日ようやく読了。
昭和平成の大事件の裏で公安と各国がどんなことをしてきたのかを想像させてくれる。
フィクションとノンフィクションが入り乱れている感じで、私のように普通の一般市民にとっては何が本当なのかはわからなかった。
でも、物語としての面白さは最高である。
さすが、月村氏。

さて、楽しみにしていた公安警察主人公小説。
主人公はいい感じなんだけど、それ以外の公安警察のほとんどが、嫌な奴として描かれている。
本当に、公安ってこんなに嫌な奴ばっかりなのかなあ。
そして、警察小説って、階級が上になるほど嫌な奴になる話が多いんだけど、本当なんだろうか。
本当のところを知りたいけど、まじで嫌な人ばかりが上層部だったら、嫌だなあ。

さて、この小説。
警察モノで公安モノで陰謀モノだけど、純愛モノでもある。
幸せになって欲しかったというか、どこかで少しでもいいから想いが遂げられて欲しかった。

次こそは、機龍警察を出して欲しいな。




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