" はじめて " をえらぶとき。 〜 鳥の図鑑 〜
わたしがはじめて買った本。
それは
鳥の図鑑だ。
鳥の図鑑を買った日のこと。
何歳かは忘れたが、
わたしは子どもだった。
" はじめて " を選ぶとき
記念すべき
" はじめて買う本 "を何にするか?
ワクワクしながら
本屋に向かったのを覚えている。
わたしは
本屋の中をうろうろしていた。
後半は、
図鑑エリアの辺りを
行ったり来たりしながら
迷っていた。
正確にいうと、
迷っていたというわけでもない。
気持ちの半分ぐらいは
鳥の図鑑を選ぶ気になっていた。
ただ、最後の決め手が欲しかった。
鳥の図鑑、、、。
動物の図鑑、、、。
恐竜の図鑑、、、。
図鑑であることは決まった。
どの図鑑にしよう?
「ええぃ!」
鳥の図鑑を手にして、
レジに向かった。
そのときには
気持ちがスッキリしていた。
最後の決め手
最終的に何が決め手だったか?
何も決め手ではなかった。
そう、何も。
最後は、勢いだった。
理屈なんてなかった。
あれこれ考えて
気持ちの半分は
鳥の図鑑を選んでいた。
そこまできて
理由を探したところで
時間がもったいないと思った。
最終的には
「よしっ、これにする!」
ただ、それだけだった。
成功している人の決め手
経験したことのない世界に
なぜ一歩を踏み出すことができたのか?
と成功している人に聞いたことがある。
「いろいろ理由はあったけどね。クヨクヨ考えても仕方ない、最後は " えいやー" って一歩踏み出したよ。ただそれだけさ。」
誰でも、
" はじめて " の経験をするときがある。
深い理由があるのもよし。
考えた結果、最後は "えいやー" 、でもよし。
鳥の図鑑を買ったときの
迷いや決断。
実はいい経験だったんじゃないか。
なんて思う自分がいる。
大人になれば、
" はじめて " の質が上がり、
決断の質が上がる。
何か行動するとき、
迷ったとしても
最後は、" えいやー"
を心がけよう。
馬場香織(ばばかおり)