さくらは何色?
今日街を歩いていたら、
さくらの商品をたくさん目にした。
さくらのスイーツ、さくらのドリンク、さくらの容器など。お店をチラッと見るたびに、やわらかくて優しいピンクが目に入ってくる。
わたしは、さくらが好きだ。
花も好きだし、さくらのグッズも好きだ。
スターバックス カードは
春になるまでわざわざ待って
さくらのデザインを購入したほどだ。
ちなみにさくら餅は、そこそこ好きだ。
(正直にいうと豆大福の方が好きだ)
さくらを好きになったのは、カラーの勉強をしていたときに先生にさくらの話を聞いたのがきっかけだった。
「さくらの色はどんな色でしょうか?」
先生がみんなに質問した。
さくらの色はピンクだ。
みんなは即答した。
「頭の中で具体的に思い浮かべてみて」
可愛いピンクを思い浮かべた。
頭の中で、さくらが小さな花びらをたくさんつけて華やかに咲いている。
「では、実際のさくらがどんな色なのか見てみましょう」
先生に見せてもらったさくらの写真は、私が思い浮かべたものよりも、うんと色が薄かった。
「思っているよりも、さくらの色は白に近かったのではないでしょうか?記憶というものは曖昧で、けっこう実際のものと違っていたりするものです。」
色を示すとき、プライベートなら大まかに" ピンク " と伝えればいいが、仕事ではそうはいかない。
プロの世界では、色を記号で伝達する。
変な話だが,
実際の色よりも鮮やかな色でわたしに記憶させたいたさくらが、なんだかカッコいいなと思った。
堂々と咲き誇るさくらは、わたしにとって知らぬ間に鮮やかで大きな存在となっていた。
直接見ると淡くて美しい花びらで癒してくれて、その場を離れたあとは心の中で大きくドーンと支えてくれる。
わたしにはそんな気がするのだ。
馬場香織(ばばかおり)