スタバで甘いフラペチーノを飲みながら読んでほしい小説 「グリフィスの傷」千早茜 著
好きな作家さんの新刊を買った。るんるんと書店を出て、家に帰ってコーヒーをいれて本を開く。万全の状態で物語を迎え入れようとした。
それなのに、読めない。読んでいられない。短編集なのだけれど、1作品目でもう指が震えてしまって、体も震えてきて読んでいられないのだ。どうしたものかと本を持ってとりあえず外に出る。そして、スターバックスに向かった。
震える手と揺さぶられる心を押さえつけられるのは、抵抗できないほどの強烈な甘さを持つスタバのフラペチーノしかないからだ。
期間限定のバナナを丸ごと一本使ったというフラペチーノを注文し、店員さんおすすめのカスタマイズにした。「とにかく甘いのを飲みたくて…」という雑すぎるオーダーにも優しく対応してくれたスタバ店員さんは神である。
揺さぶられる心をなんとかフラペチーノの甘さで紛らわしながら、スタバで読了することができた本についてご紹介します。
「グリフィスの傷」 千早茜 著
「傷」をめぐる10の物語が描かれた短編集。
読んでいると、とにかく痛い。本を読んでいるだけなのに、切り傷を刻まれたような鋭い痛みを感じ、本を持つ手が震える。
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