見ました!大人気のすずめの戸締まり。感想。
新海誠の最新作!
もう見てたら中盤から涙が止まりませんでした。
新海監督の作品の中でも最高傑作かと思う。
今まで私の中では、秒速5センチメートルだったけど、それを超えるか匹敵するか。
君の名はからの新版新海誠からは間違いなく一番です!
新海さんも、こんなカッコいいモテ台詞が言えるようになったんだと感動しました。
作品は、いつも通り、最初はいろんな作品の混ぜ合わせに見える。
特に今回は、ジブリの中でも、千と千尋の神隠しともののけ姫、ディズニーの中でも白雪姫が意識されているのかなと思った。かなり対抗していて、乗り越える気があると思う。
実際、乗り越えていると思う。話が進むにつれて、新海作品の独自の感動で面白い世界になっていたから。
今までの新海作品も超える、ほんとにいい作品だった。
何回も見たくなる。
あと、他の作品を意識しているから、細田監督や神山監督への当てつけというか、オマージュはこうするのだという見本を示しているようにも思えた。新海監督本人はどう思っているかわからないけれど、他の人がしたいことを一番成功しているのではないかなと思う。
脚本つくりがとても上手なんだと思う。
他には、神道的世界観が全面に出ていて、君の名はとか前からそうだけど、今回は話の構成に柱になっていて、なおさらそう感じた。
アニメで鳥居とか夏祭りとかアイコンでよく出てくる。けれど、今回の作品は、地震の原因とかに民俗学的な筋書きを入れて、人物の背景にもそういうのを組み込んでいて、付け足しや始まりやアイコン以上に、話の筋書きの柱になっている感じだ。
そう考えると、神道的な世界観は、民俗学的なものまで入れたら、もっと物語にできることがたくさんあるのかもしれない。まだいろいろ可能性があって、話の作り方の狙い所かもしれない。
もちろん今までもジブリ作品やゲゲゲの鬼太郎、妖怪ウオッチ、ラグーンエンジンなどもあるけど、今みたいな異世界系、多元時間軸系などとかに混ぜてもっと作れるかもしれない。
最後には、ラストの場面で、スズメが子供スズメに励ますシーンのセリフが印象的だった。私は初めは好きになれないセリフで疑問が出た。けれど、ガイドブックの新海監督の説明を読んで、納得しました!
ほんとよく考えてあるセリフだと思いました。
他にも伏線回収や人物の性格の説明や理由付けが、セリフだけでなく、細かく動作や話の流れでしてあって、とてもすごい力量だと思った。何度読んでも新しい感動と発見のある作品になると思う。
それに地震の話は嫌だなと見る初めは思っていたけど、このようなスズメや周りの人が自分を再発見して、家族など周りとの関係を作り直す筋なら、納得して見れた。
こんなふうに地震を語れるんだなとびっくりしたし、これなら当事者を傷つける恐れも少なくて、むしろ地震の後の人生に寄り添って、励ませるのではないかと思う。しかも当事者以外の人にも理解を促してあわせてその人生を応援できると思う。
でもだから10数年も作成するのにかかるのも理解できる。
この点では話の作り方がほんとう勉強になった。
また見に行きます!
みなさんにもオススメです!
音楽の選曲もいいよ!
新海監督の音楽センスも魅力的!
新海監督ありがとう!