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天橋立の地獄絵、綺麗な海は極楽でした
先日、京都の北の方にある天橋立に行きました。
写真でご覧になった方も多いはず。
青い海を細い松林の道が通っています。
昔々、湾の向こうから砂洲が伸びてこちら側とつながったそうです。
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で、ここは私のお気に入りの場所。昔、一度行って、また着たくなりました。
田舎な場所なんですけど、海と海鮮料理でのんびり心が落ち着きます。
それで本題に入りましょう。この天橋立の根元に古いお寺がある。
知恩寺の文殊堂という名前で、古くから人気のあるところ。
建物も江戸時代からあって、いろいろなものが重要文化財に指定されている。
そこに絵馬が奉納されているのだけれど、その一つが地獄絵だった。
絵馬というのは、お願い事をする小さいやつじゃなくて、何かの記念に奉納する、板に書かれた大きな絵画や和歌こと。
大きな寺や神社には、たいてい奉納された絵馬が飾ってあって、絵馬堂があったりする。
これが、見つけた地獄絵。
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ちょっと大きすぎて、配置の場所もあって、1枚では入り切れなかった。
閻魔大王、菩薩、針の山や血の海、奪衣婆などいろいろ地獄の要素が揃ってました。
全体像は、お寺のHPを見てね。
何より面白いのは、この絵が第二次世界大戦の開戦に合わせて奉納されていること。
よくあるのは、地獄絵ではなくて、源平の武者絵とか、歩兵銃とかの絵が戦争にあわせて奉納される。なぜ地獄。
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作者のことは分かりません。
でも、魚善旅館という名前が書いてあった。これは、近くの宮津に今もある料亭の名前。昔は旅館だったのかな。
「還暦記念揮毫○野六十一翁」○は、水かな?裏に薄く魚善旅館。
あとは、「水野製伯」「宮津 小川○」とある。
ご存じの方は教えてください。
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誰が描いたかわからないけど、絵は上手だし、地獄がいろいろ丁寧に描いてあって面白かったです。しかも大詔奉戴日に組み合わせ。
あとは、のんびり天橋立を散歩しました。
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