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【人にオススメしたい本】シリーズ・その①

今、週に2~3冊のペースで本を読んでいます。
月に8~10冊として、半年で50冊ほどになりましたがその中で群を抜いて「これはマジでヤバい!!!」と思ったやつが、

村上龍氏の『半島を出よ』です。

あらすじー
2011年春、9人の北朝鮮の武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。さらに2時間後に、約500名の特殊部隊が来襲し、市中心部を制圧。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。慌てる日本政府を尻目に、福岡に潜伏する若者たちが動き出す…

いやもうほんと、
「こんな小説があるのか!!!」という衝撃たるや。

「ココが特にスゴイ!!!」って言えない。全部スゴイ。

しかしそれだけだとさすがに伝わらないと思うので…
例えば、

北朝鮮の軍人のバックグラウンドが詳細に描かれていて、テレビの情報とは異なる一面を見た気がしたし、

武装集団の要求をのむかどうするか、政府の対応がグダグダなんだけどそのグダグダ感がリアルすぎるというか、わりと危機感を抱いたりした。

他国の武装集団が攻めてきたのだから、立ち向かうのはやっぱり自衛隊?と思いきや…

などなど。

正直本気で怖くなったり読むのがキツイ描写もあったりするんですが、
でも、読む価値はありすぎるほどあります。

「これ娯楽の域を超えてるだろ…」って思ってたけど、
ちゃんとエンタメになってる(ところもある)んです。
下巻は胸熱を超えた。なんという物語なんだ、と。

そもそもこの本を読んだのは、藤原和博さんの『本を読む人だけが手にするもの』に、こう書かれていたからなんです。

『半島を出よ』という本を読むということは、村上龍さんがそれに傾けた人生を読むことにもつながるのだ。とりわけ構想から10年の思索と、200冊を超える書籍や資料、大量のインタビュー取材という投資を行って考え抜いた物語を「共有すること」なのである。

そして読んでみて、
小説ってこんなにすごいのか、って思いました。

気になった方は、ぜひとも書店やネットで探してみてください~!

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夏生まれ
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