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【海外駐在員紹介】金属事業カンパニー資源事業部バンクーバー事務所M.Kさん

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こんにちは!三菱マテリアル採用広報編集部です。

今回は、海外駐在員紹介として、カナダのバンクーバーに駐在中のM.Kさんにお話をお聞きしました。海外で働くことに興味がある方の参考になれば幸いです!


三菱マテリアルでのキャリアの歩みを教えてください。

当社へは2011年に経験者採用で入社しました。大学卒業以降、税務・会計事務所、外資、IT企業と様々な業種で働いてきましたが、一貫して経理を中心にキャリアを積んできたので、当社でも本社の経理・財務部に配属になりました。

入社直後は、連結決算業務に携わりました。国内だけでなく、海外グループ会社の経理担当者との連携が不可欠でしたので、関係者に分かりやすく説明し、協力を得るように心がけました。また2年間、広報・IR部も兼務し、ステークホルダーに連結経営成績や財務状況などを発信する仕事にも携わりました。

その後、部内で担当が変わり、予算や業績管理などの仕事を行い、気付くと10年間程同じ部に所属していました。その間、1年ほど育児休暇を取得、復職後は勤務時間の短縮制度を活用しました。

そして、2021年にバンクーバー事務所に異動となりました。

海外駐在が決まる前後の背景や想いについて教えてください。

当社グループは、グローバルに事業を展開し、海外売上比率も50%超あります。海外子会社とのやり取り、海外担当者が来日した際の交流などの業務もあったので、当時から取得していたUSCPA(米国公認会計士)を活かしていつかは海外駐在したいと漠然と思っていました。

そんな中、上司から「自身の成長のために海外で挑戦してみないか」と声をかけられました。当時は育児休業の復職後で、仕事と子育ての両立に注力している時期。ようやく生活の安定を取り戻したばかりで、新しい環境に移ることへの不安もありました。しかし、長期的視点で成長できる機会を与えられたことに感謝し、出来ることをしっかりやろうという前向きな気持ちになり、海外赴任を決意しました。

駐在先の事業やミッションについて教えてください。

金属事業は、大きく資源・製錬・資源循環(リサイクル)の3つの事業部に分かれており、バンクーバー事務所は資源事業部の海外拠点になります。
資源事業では、優良な銅鉱山への出資を通じ、銅製錬所の安定操業につながる不純物の少ない銅精鉱を確保することが課題であり、この課題を解決するために当事務所は資源国であるカナダで活動をしています。

主な活動として、当社が25%出資しているバンクーバーから東約300KMに位置するカッパーマウンテン鉱山の操業・生産サポートが挙げられます。この鉱山で生産される銅精鉱は、全て当社の直島(香川県)、小名浜(福島県)にある銅製錬所に原料として輸出されています。

また、2023年にユーコン準州のカジノ銅鉱山プロジェクトに参画しました。こちらは、2030年の操業開始を目指している初期段階のプロジェクトで、バンクーバー事務所は、技術的調査や環境・許認可などのプロジェクトの進捗管理に携わっています。

カジノ銅鉱山視察時の一枚

この他にも、金属事業カンパニーの北米拠点として、大手資源会社との友好な関係構築、情報発信などを行っています。

現在の担当業務を教えてください。

銅鉱山の操業や開発には莫大な資金が必要になりますので、プロジェクト(投資鉱山)の資金面をモニターしています。例えば、カッパーマウンテン鉱山では、75%を所有する共同出資先の担当者との連携が非常に重要となります。そのため、頻繁にミーティング等を行いながら活動を進めていましたが、2023年、企業買収により共同出資先が別企業に。仕事の進め方の見直しが必要になりましたので、担当者と意見を交わしながら人間関係を構築していきました。

また、事務所は限られた人数ですので、経理・財務業務にとどまらず、法務・総務・人事を含め、バックオフィス業務全般を幅広く見ています。カッパーマウンテン鉱山には、3名の鉱山技術者が出向していますが、彼らとそのご家族のVISA取得や更新の手配などのサポートも重要な業務の一つです。

海外は、日本と契約に対する考え方が異なるように感じており、「暗黙の了解」を排除して、解釈の齟齬によるトラブルが生じないように丁寧に確認や交渉をしています。また、法律・規制の改正があったり、政府の方針変更(=移民政策など)があったりしますが、それを知らなかったでは済まされませんので、アンテナを広げて情報収集を行っています。

海外経験によって得られたものは何ですか?

海外経験によって感じ取ったものは多々ありますが、

一つ目は、日本で生活している以上に感じるコミュニケーションの大切さです。人口の4人に1人が移民と言われるほど、世界有数の移民大国カナダ。文化や価値観が違うことが前提になりますので、仕事、普段の生活においても、相手の立場を尊重しながら、はっきりと意思表示をすることが大切だと感じています。

2つ目は、ビジネスとしての資源事業・業界のポテンシャルの高さです。私は、文系の学部を卒業していますので、エネルギー資源、採鉱などといった技術的専門的なことは分からず、資源に乏しい日本は輸入に頼らざるを得ない、程度の知識しかありませんでした。

しかし、資源業界関係者との会話やカンファレンスに参加するなかで、世界中の企業等が資源に注目していること、資源保有国は自国の資源を活かした諸施策を打ち出していることなどを学びました。また、大型投資と長い年月を要する資源事業は、消費材やサービスとは異なる時間軸で動いていることが分かりました。これらは、日本では得られない貴重な経験です。

今後のキャリアプランについて教えてください。

「日本とは異なる文化や習慣を理解した上でのコミュニケーション」「法・規制などの理解」これらを意識しながら日々業務にあたり、課題を乗り越えていることは大きな自信になっています。

今後、バックオフィスの人たちだけでなく職種・人種を越えた人脈やネットワークを築くことが大事だと思っています。明確なキャリアポジションは思い描けていないのですが、事業における意思決定をサポート・アシストし、会社に貢献していきたいと考えています。

現地の魅力や、オフタイムの過ごし方を教えてください。

家族帯同ですので、帰宅後は子供中心に過ごしています。子供は、平日は現地校、土曜日は日本語補習校に通っていますので、平日の夜は補習校の宿題に親の私が追われている感じです。

週末は、家の裏にあるゴルフ場や公園の周りをランニングするなど体力維持に努めています。自然豊かな当地。澄み渡る青空が広がる6月から8月は、ベランダに椅子をおいてぼーっと日光浴をするだけでも心穏やかになります。時折、お弁当を持ってトレッキングや山登りに出かけ、森林浴を楽しんだりもしています。

また、子供繋がりで親しくなったご家族と、家族ぐるみで過ごすこともあります。お互いの国の料理を作り合ったりして、文化の違いを楽しんでいます。

家族で登山へ

最後に、当社の採用に興味を持ってくださっている方へ、メッセージをお願いします。

私が資源事業・業界のポテンシャルを感じたように、会社として事業を行っているから挑戦でき、気づき、学ぶ機会があると思っています。そして、自発的にチャンスを作って挑戦できる機会があると感じています。

また、結婚・出産後も仕事を続けたい方もいらっしゃると思います。当社は、育児休暇や時短制度など制度が整っていることに加え、制度を利用することに理解がある社風だと感じています。仕事内容に厳しい事を言われることもありますが、時短だからといって後ろめたい思いをすることは少ないのではないでしょうか。会社としても男性の育休の取得率目標を100%とし、各種推進策が実施されています。

チャンスがあれば、ではなく自発的にチャンスを作って挑戦し、会社・個人共に成長していきましょう。

・・・

M.Kさん、ありがとうございました!今後もさまざまな社員を紹介していくので、お楽しみに!


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