物件探し:現地内覧の鍵開けトラブルあるある
こんにちは!不動産屋の松野まきです。
今日お話しするのは、現地内覧の鍵開けトラブルあるあるについて。
現地内覧っていうのは、
物件の現地にすでに物件の鍵が設置されているので、それを使って内覧する方法のこと。
大体がマンションの敷地内にキーボックスが設置されていて、
管理会社から開け方を教えてもらい鍵を取り出します。
そんな便利な現地内覧ですが、無人管理ゆえのアクシデントもしばしば。
実際の内見時に起こりがちな鍵開けの失敗エピソードを共有します。
仲介業者様は「あるある」として、業者さん以外の方は「こんなこともあるんだ~」と思って楽しんでいただけたら幸いです。
鍵を持って帰ってしまう
ついスーツのポケットに鍵を入れたままキーボックスに戻し忘れてしまうという、初歩的にして最もよくある失敗です。
何も入ってないはずのポケットに何かの存在感を感じた時の、あの血の気の引く感覚。
不動産営業マンなら誰もがやってしまった経験があるのではないでしょうか。
すぐに気が付けばロスタイムは少ないですが、帰社した後だと絶望しかありません。
また往復2時間かけて鍵を戻しに行くなんてことも。
次の予約の仲介さんが「鍵が無い!」となって、とんでもなく困らせてしまいますので絶対に忘れない工夫が必要です。
ちなみに、ついポケットに入れてしまう人は
ジャケットよりもパンツのポケットに入れた方が早く気づきやすいです。
キーボックスが見つからない
地味に焦るトラブルです。
一軒だけの内覧なら、お客様と合流する前に鍵を準備していますが
複数軒の内覧してるときはお客様をお待たせしてしまいます。
しかもモタモタしている姿を見られてしまうという残念なトラブル。
キーボックスは大体が目立たない場所に取り付けられています。
しかもそれは管理会社から口頭または文面で伝えられます。(ごくまれにっ写真を付けていただけることも)
私が経験した中で一番トラップじみていたのは、
「マンション裏の駐輪場」と言われたのに、マンションの裏に行く道が見つからなかった時。
大体が左右に路地があってそこから行けたりするのですが、この物件の場合はワンブロック先の道を曲がって別の建物の裏を通らないと駐輪場に辿り着けませんでした。
また、分譲マンションの場合は各部屋によって管理会社が異なるのでキーボックスが沢山ついています。
(しかも設置できる場所は限られているので集結しています)
キーボックスに目印があればいいのですが、ない時は全部のダイヤルを回してみるしかありません。
皆同じことをした形跡があるときは、それで割り出せることも(笑)
キーボックスが開かない
見つけ出せても開かないなんてことも。
キーボックスってなぜか凄く硬い(防犯上の為でしょうか?)
ダイヤルは合っているはずなのに開かない!なんてことは良くあります。
しかも開き方も形状によってさまざま。押したり引いたり色々試したりして汗だくになります。
あとは管理会社から聞いた暗証番号が間違っていた、なんてケースも。
いずれにしても、どうしても開かないときは内覧自体ができなくなってしまう可能性もある残念なトラブルです。
鍵が入ってない
前の仲介業者が持って帰っちゃったパターンです。
もちろん連絡先は分からないので、直接問い合わせることができない状況です。
管理会社に連絡し、前の仲介業者に鍵の所在を確認してもらう必要があります。
しかもそれが直前の内見だったらまだマシですが、間に一週間も空いていた場合はもう一苦労です。
仲介さんは「私じゃない」って言うし、鍵もないし、今日は内覧できない…なんてことも。
他にも、既に入居が決まってキーボックス自体が撤去されていたのに
何かの手違いで内覧予約ができてしまった、なんてトラブルもありました。
鍵に届かない
ジョイナーキーという南京錠やダイヤルで扉を「仮」に締めておく金具があるのですが、これが天井付近の高い位置に取り付けられていることも。
小柄な女性の営業マンで、この対策のために折り畳みの台を持ち歩いている人もいました。(ブレーカーに届かない時の対策にも)
それでも現地案内のメリットは大きい
こんなトラブルもありますが、それでもメリットの方が大きい現地案内。
鍵が開かない場合でも焦ることなく対応できるように、
常に予防策を張っておくこと、そしてお客様に対する丁寧なサポートが重要だと日々感じています。