Leicaで撮った写真って、いちいちライカを使いましたと主張するほど、それほどまでに尊い代物ですか?
答え
ライカで撮ったと言って、別に尊いものではない。どんなカメラを使おうと使うまいと、暗室で印画紙へ直に焼き付けた画像だろうと、そこに優劣はない。ただ、出来不出来があるだけ。
出落ちだけど、でもライカで撮影したっていちいち言いたがるライカオーナーはすごく、すごく多い。はっきり言ってうざい。
似たような存在にLomoがあるけど、あっちはチープさを売りにしてるのもあって、なんだか目くじらを立てる気になれない。では、なぜライカだと癇に障るかといえば、それは権威性の圧にほかならない。
LomoもLeicaもマーケティングに踊らされてるのはごっつだけど、権威性の圧、押しつけがましさが決定的に違う。
ライカのマーケティングといえば、キャパやソール・ライターがほとんどの作品をライカで撮影したかのような雰囲気を醸し、受け手の興味を掻き立ててるの、わりかしみっともないとは思う。ついでに言うと、それを真に受けて乗っかる方もどうかと思うけど、知らないんだからしょうがないわなぁというやさしい気持ちにもなる。
ただ、ライカというかレンジファインダー機の撮影体験が特別なのはわかるし、その陶酔感に中毒性があるのもよくわかる。ちゅうか、体験してる。
でもね、どこみてるんだかわからないファインダーで言うなら、やすいコンパクトカメラだってそうだし、撮影までのプロセスがどうこう言うなら大判で撮ればえぇやんと思う。
すごく思う。
もっと言うなら、レンジファインダー機の中でもライカ、ライカってのうざいし、コンタックスを持ち出さなくても頭が悪いって思う。正直ね。
ファインダーの良さならマミヤ7だし、構図決定の曖昧さだったらプラウベルマキナだって負けちゃいないだろう。
みたままの素通しがそんなによいのだったら、みんな大好きGRみたいに適当な外付けファインダーとか、なんならフレームファインダーでえぇやん。
それなのに……。
ドーモ、ライカです。
アイエエエ! ライカ? ライカナンデ!
タカイ!
百万円!
ライカの値段とライカショップスタッフの威厳に恐怖したカメヲタは、しめやかに失禁、絶命した。