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【美山】選手が勝手に南九州の人口データを調べてみた

美山3位指名の青木です。
といっても今は美山にいないので、よそにいながら美山のことを調べてみたりしています。

さて、まずは地域を知るための大前提ということで人の動きを調査してみることにしました。
せっかくならということで、12球団すべての地域の「コーホート分析」というのをしてみたのでシェアしたいと思います。
コーホート分析とは、各地域での年代ごとの人口増減をみるものです。移動(転出入)があればグラフ上に増減が発生するので、可視化してその理由を探ってみようというものです。

本来であれば国勢調査の実績値データを用いるべきだと思いますが、今回はデータ抽出が簡単な都合で、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口をもとにしました。(2015年は国勢調査実績値・2020年は将来推計を使用。あくまで推計値です!)(また、データ取得の都合上、12球団がそれぞれ属する「自治体」を基準にしています。)

その結果がこちら!

2015年時点のその自治体の人口を「100%」として、各世代での人口の増減を示しています。(人口の絶対値でグラフをつくると、そもそも人口の多い自治体と少ない自治体との比較ができなくなってしまうので、便宜上こうしました。)

といっても、12球団全部をまとめてしまうとわけがわからないので、特徴的な自治体をピックアップしてみましょう。

まずは、上甑島のある薩摩川内市

薩摩川内市は、10代、20代前半の人口が流出していくことが分かります。
一方で、20代後半と30代前半で人口流入が見られます。進学で地元を離れる人が多い一方、社会人の若手世代がやってきている様子がうかがえます。薩摩川内には若手をひきつける何かの産業があるのでしょうか!?
ちなみに全自治体共通ですが、グラフが右肩下がりになるのは高齢になるにつれての死亡が主要因です。

続いて、綾町

綾町は、30代と40代での人口流入が確認できます。薩摩川内はもう少し若め世代の流入が見られましたが綾の場合は脂がのった世代の流入ということでしょうか。綾町にはその世代をひきつける何かがあるのでしょうか!?

続いて、きしゃばのある鹿児島市

鹿児島市は、10代は転入のほうが多いようです。つまり進学で流入していると考えられます。一方で20代で著しく人口が減少しています。学校卒業直後に外へ出てしまっているように感じます。また、30代以降では流入もなく、かといってひどい流出もなくトントンという感じです。

続いて、宮崎市

宮崎市も、鹿児島市と同じく20代で人口が減少しています。学校卒業直後に外で出ていく様子がうかがえます。一方で、30代で少し流入が見られます。このあたりが同じ県庁所在地といっても鹿児島市と宮崎市の違いとして何かあるかもしれません。

続いて、長島町

長島町は、10代後半で一気に流出が起こっています。進学先がない、ということでしょうか。しかしめちゃくちゃ特徴的なのですが、20代後半でいきなり大きな流入が起こります。この世代に特化した魅力があるということがうかがえます。

さいごに、美山のある日置市

日置市は、10代で流入があるにも関わらず20代前半の流出がひどいです。進学で日置に来る人たちがいる一方、学校を卒業したら日置市には残らない、ということが予想されます。一方で、流入は他にも30代から40代前半、そして60代前半で確認できます。60代前半での流入は特徴的で、定年後に移住してきている人がいることが想像されます。

ということで、次回は日置市にフォーカスしてもうちょっと調べてみます。

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