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サブカル大蔵経 日本編

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2020年8月の記事一覧

サブカル大蔵経186岡道男『ぶどう酒色の海』(岩波書店)

 ギリシア文学・思想を紹介する本。国分功一郎さんと講談社選書メチエで対談されていた瓦さん…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経193瀧波貞子『敗者の日本史2 奈良朝の政変と道鏡』(吉川弘文館)

 奈良時代以前のまほろばの日本。皇族が殺害しまくる、武士的、やから的だった血生臭い時代。…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経200ビートたけし『佐竹君からの手紙 サハリン篇』(太田出版)

サハリンを枕にたけしへの貴重なイジリをぶち込んでくる。佐竹チョイナチョイナの怪作。軍団の…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経206北大ACMプロジェクト『北海道大学もうひとつのキャンパスマップ』(…

北大が〈植民・殖民〉に加担していたその闇の研究書、暴露本。クラーク博士の雰囲気で独立自尊…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経205 山田直樹『ルポ 企業墓』(イースト・プレス)

高野山と比叡山にある〈企業墓〉とは? 日本の〈見えない存在〉のうちのひとつ。 企業という…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経204小松和彦『異人論』(せりか書房)

 小松和彦先生の著作には本当にお世話になりました。卒論で選んだテキストがインドの妖怪が出…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経203宮内悠介『カブールの園』(文藝春秋)

アメリカでの人種問題が報道される中、現代の日系を問う掌篇2本。赤坂真理の繊細版か。前半は文書館。後半はプロレス団体が題材。ギミックとリアル。西洋と東洋。混ざりあえないことが、まざりあう時が、この作者のゴールなのか。  小説をあまり読まないのですが、友人の息子さんに勧められて読みました。小説って、会話が多いんですね…。 ナチュラリストのジョンは仮想現実を好まない。君は君のままでいいと。ただ私はこうも思う。ジョンは自分の手で私を癒したいのではないかと。p.29  人種問題の

サブカル大蔵経202杉作J太郎/吉田豪『Jさん&豪さんの世相を斬る!(青春愛欲編)』(ロ…

杉作・ブッダの経典。舎利弗吉田豪さん。 さしずめ、ロフトは祇園精舎かな。 こういう発想は…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経201 なべおさみ『やくざと芸能と』(イースト・プレス)

なべはやくざとの交際が多いと批判されましたが、己で道を切り開いて歩く芸能人は、多かれ少な…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経199竹中功『よい謝罪』(日経BP社)

怒られないよう要領良く振る舞いながら、ある日突然誰かに怒られたら相手に逆ギレする私。まっ…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経198九龍ジョー『メモリースティック』(DU BOOKS)

 現代の席亭、九龍ジョーさん。伝統芸能を最前線で応援し、プロレスと繋げてくれた刺激的な「…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経197中野光敏『江戸名物評判記』(岩波書店)

 サブカルチャーの元祖?の研究。岩波新書の大判で読みました。貴重な研究だと思いました。 …

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経196 高野秀行『謎のアジア納豆』(新潮社)

 高野秀行さんの著作は大好きで読み続けていますが、だんだんと学術的な様相を呈してきた感が…

永江雅邦
4年前
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サブカル大蔵経195 萩原晴一郎『18連敗の真実』(竹書房)

 ロッテという球団を追い続けて三十年以上になります。稲尾、カネヤン第二次政権、偽コージ、ボビー、江尻などを経て、ボビー二次、西村、伊東、井口と見てきました。選手は落合、村田、伊良部などの主戦よりも、西村、横田、酒井、平井、園川、磯、榎らが印象深いです。  漫画界では『アストロ球団』や『ストッパー毒島』で他球団を差し置いて、ロッテは好敵手となり、サブカル的な位置を確保しているような気がします。それはパリーグという存在を知っているか知らないかが分かれ目でもありました。  その