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夜勤はほんとに高給なのか?
夜勤高給の罠を知っていますか?
私が大学病院の看護師をしていたとき。
夜勤は月に4〜5回ありました。
夜勤手当は一回¥10,000がつきます。
残念ながらその当時は、夜勤の時間帯の時間給について調べたり意識することはありませんでした。
夜勤、または超勤を多くした月はお給料も多く入る、という程度の認識。
勤務4年目くらいで大体¥280,000/月くらい。
¥280,000-¥40,000=¥240,000
ひと月の出勤日は日勤12日、夜勤4回
¥240,000÷16日=¥15,000/平均日給
¥15,000÷8時間(日勤)=約¥1,800/時給
えっ!
そんなもんなの!?と、私は思いました。
基本給+αというのは、時間給について意識することを妨げますね。
正職員を辞めて、派遣になってからは、大体の仕事が時間給で書かれています。
最初は¥1600あたりのものから始め、
それよりももっと割りの良い仕事があることを知り、
今では時給¥2,000です。
大学病院で働いているときの負担の、10分の1くらいの疲労感しか生まれない、心も体もとても楽な仕事内容で、です。
派遣の仕事はいろんなものがあります。
病院のヘルプや、
クリニックの看護師、
デイサービスや老人ホームの看護師、
保育園の看護師、
企業保健師、
などなど、、
そして夜勤の募集も勿論あります。
夜勤専従の募集も。
それらの仕事の売りとして、良く見るのが、
「1回の夜勤で¥36,000(ドヤッ!!)」
という高給アピール。
16:00〜翌朝9:00まで、休憩2時間。
実働15時間。
もうお気づきですよね、次に何をするかは。笑
¥36,000÷15=
¥2,400/時!!!!!
これをみて、皆さんはどんな感想を抱きますか?
わたしは、
「安ッ!!!!!」
です。
たった一回の夜勤では別に身体も不調にはならないだろうし、本当にお金が必要なときは有り難いバイトだと思います。
でも。
夜勤を続けて身体を酷使し、
年齢を重ねたときに訪れる身体の不調、そして病気とともに生きていかねばならないその後の人生を思うと、なんて安いのだろう、と思います。
ここだけの話、
病院勤務の頃、
癌患者さんのなかに元看護師長さんや、看護師としてバリバリ働いていたという方に、結構な人数お会いしました。
あと、元医師も。
癌患者さんは、お話を聞いていると、本当によく頑張って仕事をされていたり、家庭のために全てを捧げていたり、心を置き去りにしてでも何かをされている方が多かったです。
「無理をしていた」方が、多かったです。
事実、東洋医学においては、身体的な理由だけでなく、心の持ちよう、感情のあり方でも病気を引き起こす、と考えられています。
本当にその通りだと思います。
しかし患者さんの多くの方は、身体や心を酷使した過去について、自分へ感謝と謝罪をするのではなく、尚、自分を責めていました。
「どうしてわたしが」
という言葉は、本当に何度も聞きました。
長い目で自分の人生や健康、生活を考えたとき、
どちらが豊かなのか、という話だと思います。
目先のお金に囚われて、身体や心をいじめるのか、
自分の身体の声に耳を傾け、辛いことに気づいてあげて、それを手放す勇気を持つのか。
身体や心が健やかでないと、
何も始まりません。
何も広がりません。
自分と、向き合う時が来ていると思います。
なにが、大切なのか。
考える時が来ていると思います。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。