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認知症の対応はなかなか難しい
今日は介護のおはなしです。
2年半もの間、こどもの不登校と同時に、当時同居していた義母の介護も抱えておりました。
不登校の対応は難しいけど、介護のほうもなかなか大変でした。
義母はアルツハイマー型認知症と診断されていましたが、多分幻視もあったと思われます。
ある日の夕方、女の子が隣の家の方からやってきてお菓子を持ってきてくれた、と言いました。
誰かが自分の部屋の中を覗いている、とか、
虫が窓ガラスの桟(さん)から部屋の中に入ってくる、とか、話していました。
そのような事実はないのに、私や夫に伝えてきました。
私はなるべく否定はしないようにして、そうなんですね、と伝えるようにしてました。
だけど最初から否定せずに聞いていた訳ではありません。
義母の診察の日、幻視がありそうだとお医者様にはお話しましたが、あまり相手にはされませんでした。
今考えますと、残念ながら、義母の認知症は薬を飲んでも治る病気でもないし、私がその行動を問題化して、お医者様に「おかしい」から治してもらいたいと伝えたとしても、薬でどうにかなる訳でもなかったのではないでしょうか。
私が「おかしい」と考えることで、認知症を患っている義母への対応もマズいものになるというか間違った対応になりますし、そうした行動を責めたり非難したりすると、かえって認知症の症状が悪化するのは確かなことです。
認知症のご本人からみると、そういった行動の一つひとつにも何か意味があると思います。
その方の不安が行動に現れたりすることもありますし、なるべくご本人の世界観に寄り添って、否定しないでお話を聴くのは本当に大切なことだと考えます。
私は義母のケアをもっと上手く出来たらよかったけど、なかなか思うようにはいかなくて、義母がグループホームに入所して2年過ぎましたが、いまだに反省することは多いです。
だけど上手くいかないながらも、自分なりには頑張ってきたつもりです。
もっと私は私のことを褒めていいんだ、と今なら思えます。
これまでたくさんの方々に支えていただき、助けていただきました。
心の底から感謝いたします。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
みなさまにとられましても、心穏やかな1日でありますように🍀