【人参について】
人参には江戸時代に伝わった東洋系と明治以降に入ってきた西洋系があり、現 在主に流通しているオレンジ色の人参は、西洋系と言われています。赤く細長 い「金時にんじん」は数少ない東洋系で、今でも正月料理の彩りに欠かせない 食材のひとつです。他にも紫や白、黄色や10cmほどの小型種など、さまざまな品種があります。
【人参の栄養】
β-カロテンの多さは緑黄色野菜の中でもトップクラスと言われています。皮の近くに多く含まれているので、皮ごと洗って食べるか、薄くむいて食べるのがおすすめです。
油と一緒に調理すると吸収率も高まるので炒め物がおすすめです。β-カロテンは、体内で必要に応じてビタミンAに変化し、皮膚や粘膜を丈夫にするため、免疫力を高めることに役立つと言われています。また、抗酸化 作用が強いので、肌の老化防止にも役立つと言われています。そして高血圧の 予防に役立つカリウムや食物繊維も含まれています。
【栄養成分(100gあたりの栄養素) 】
カロリー 44kcal 脂質 0.2 g ナトリウム 11 mg カリウム 540 mg 炭水化物 10 g タンパク質 1.8 g ビタミンC8 mg カルシウム37 mg 鉄0.4 mg
【保存方法】
キッチンペーパーなどに包んでビニール袋に入れ、冷暗所もしくは冷蔵庫の野菜室に立てて保存しましょう。使いかけの人参はラップで包み、野菜室に入れます。
葉付きのものは、葉と根をわけて、しおれないように新聞紙に包んで野菜室に入れます。葉は風味が落ちやすいので早めに調理しましょう。
【新鮮な人参の選び方】
全体的に赤みが濃く鮮やかで表皮がなめらかなものを選びましょう。
また、茎の切り口の軸の部分が小さいもののほうが芯まで柔らかくておいしいと言われています。切り口が茶色に変色しているものは収穫から時間が経っていることを表します。
どの季節のものでも黒ずみがなくみずみずしいものを選びましょう。
【薬膳DATE】
四気五味→甘味、平(微温)性
帰経→脾、肺、心
効能→
☆血によって目を補う。 (視力低下・視覚障害・眼精疲労など)
☆肺気を収斂させ、咳を止める。 (慢性咳・喘息など)
☆脾の運化機能を高め、停滞する食物を消化させる。
(食欲不振・げっぷ・吐き気・嘔吐・口臭、胃もたれ、ガスが多く臭い、おなかの張りなど)
【簡単レシピ】
人参と柿の黒酢和え
材料(2人分)
・人参1/3本
・柿1/2個
・黒酢大さじ1
・醤油大さじ1/2
・胡椒少々
・ごま油大さじ1
作り方
①人参はよく洗い皮付きのまま千切りにする。柿は皮を剥き千切りにする。 ②フライパンを熱しごま油で人参を軽く炒める。
③ボウルに黒酢、醤油を混ぜ合わせ千切りした柿と炒めた人参を加える。 ④最後に胡椒で味を整えて完成。
エネルギー169kcal、たんぱく質1.3g、脂質12.2g、炭水化物13.7g(糖質11.6g、食物 繊維2.1g)食塩相当量0.7g
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