一家に一冊か!? 20世紀アートの教科書 『ART SINCE 1900: 図鑑1900年以後の芸術』
(2020年の22冊目)ほぼ毎日ちょっとずつ読み進めていた本を読み終える。副題にある通り、1900年〜2015年までのアートのトピックを著名なアメリカの批評家・研究者が語り尽くすような教科書というか、イメージ的な美術の資料集みたいな本。900ページぐらいあってサイズも巨大で、我が家にある本の中でも2番目ぐらいのヴォリューム感。図版は基本的にカラーで印刷もまあまあ良いので値段もそこそこするのだが、本書の教育的効果を鑑みれば、むしろ安いぐらいか。
絵画や彫刻中心だが、建築や写真といった領域もカヴァーしており、かつ、絵画の歴史(通史で描かれているわけではない。が、その年ごとの主要なトピックが並んでいる構成は、たとえば距離的に遠く、影響関係もないアーティストが同じような関心を抱いている気付きなども与えてくれ、ある種の時代精神を読み取ることもできる)を学びながら、批評のための理論も学べる(精神分析とか構造主義とか、いろいろ)のでお得!
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