aespaについて
今日は、k-popアイドルaespaついて少し話していこうと思う。
なぜか?
k-popは現在、世界ですごい人気を誇り、グローバル市場でも大きな存在感を示しており、世界の音楽を引っ張る存在なのだ。
そして、このaespaこそ今世界中で大人気の次世代のアイドルグループで、
次のBLACKPINKであり、次のTWICEなのだ。
つまり、彼女たちを知ることは、k-popの新時代を知ることであり、それは新たな時代の音楽のあり方を考えるきっかけになり得るのだ。
したがって、この記事はオタク記事であるため、写真や動画で楽しめるコンテンツを目指していくと同時に、aespaを通じて未来の音楽についての考察を深めていくことを目指している。
aespaって?
まずはこのaespaというグループについて簡単に紹介する。
彼女たちは韓国の4大芸能事務所、SMエンターテイメントに所属するKarina・Giselle・Winter・NingNingからなる4人組の多国籍グループ(韓国人2人・日本人1人・中国人1人)で、2020年11月17日に「Black Mamba」でデビューしたばかりの新人ガールズグループだ。
この公式の説明だけでは正直、いまいち分からないというのが本音だろう。
この部分は、音楽の未来の考察に繋がる重要な部分であるから、詳しい説明は後ほどする。
メンバー紹介
まずはとても魅力的なメンバーたちの紹介から始めよう。
基本的にアイドルグループにはビジュアル担当と呼ばれる人がいるのだが、aespaに関しては全員ビジュアル担当で、スーパーギャル集団とも言われている。SMはビジュアル事務所と言われるだけある。(少女時代やf(x)、red velvetなど)
もちろんルックスが全てでは、アイドルに求められていることもまた事実で、aespaに関してはそこで変な格差がなく、逆に清々しいと言える。
KARINA
リーダーでメインダンサー、ラッパーを務めているKarina
2000年4月韓国生まれでグループの最年長
色々書きたいことはあるが、まずはなんといってもこのビジュアルである。
身長167センチで、9頭身、あるいは10頭身とも言われるこの圧倒的スタイルに、AIと呼ばれる非現実的なほどの美しい顔に視線を奪われる。
そして、実際に韓国の綺麗なアイドルランキングで常に上位に位置し、k-pop界のビジュアル代表の一人であり、文字通りaespaの顔である。
そんなクールビューティーな容姿のKarinaであるが、性格はとても明るく、人情に溢れている。
例えば、k-popアイドル専用の有料コミュニケーションアプリ「bubble」において、彼女の投稿量はk-pop界でぶっちぎりの1位で、ファンを大切にすることでも有名であり、Karinaのbubbleはお買い得とオタクの中では有名なくらいだ。
他にも、YouTubeに上がっているMV以外のコンテンツを見ると彼女自身が本気のアイドルオタクであることを告白していたり、他のメンバーの世話を焼いているシーンも多く見られ、容姿だけでなく、人間的にも非常に魅力のあることがわかる。
そして、メインダンサーというだけあって、ダンスもキレキレである。
2021年のMAMAの開会式でソロダンスに選抜された経験もありk-pop界でも指折りの実力者である。
このスタイルもあいまって、ダンスの見応え抜群で、私もKarinaのチッケムは死ぬほど見た。
1分ぐらいなので見てほしい、Karina沼にハマる
GISELLE
グループではメインラッパーを務めているGISELLE
KARINAと同じく2000年生まれだが、GISELLEは10月なので、一応KARINAが最年長ということになる。
GISELLEは日本で韓国のハーフで国籍は日本である。
高校まで東京のインターナショナルスクールに通っており、英語と韓国語がネイティブで(英語が第一言語)、日本語もうまいため、アメリカや日本での活動は彼女が主にコミュニケーションをとっている。フランス語も軽く話せるという語学の天才である。グローバルで活躍する上で、彼女の存在は欠かせない。
そんなGISELLE、ファンの中で有名なのが、足が長すぎるということ。
身長はKarina→Winter→Giselle→NingNingの順なのだが、明らかにGiselleの座高が低すぎて、ファンの間では腰上が短すぎて、臓器が詰まっている等と言われるほどであり、足の長さの比率ではk-popガールズグループで1番長いと言われている。
そんな足長Giselleだが、SM公開オーデションというアイドルオーデションでも最難関と言われているオーデションに合格し、わずか11ヶ月でデビューという文字通り天才で、ラップも相当な実力者でk-pop界でもトップクラスだ。下記動画をぜひ見てほしい。
彼女の魅力が伝わるはずだ。
(先日、匿名で動物愛護団体に約100万円の寄付していたことがわかったり、良い意味でアメリカナイズされたかっこいい性格でもある。)
見た目とギャップのあるゴリゴリのラップ
WINTER
グループではリードボーカル、リードダンサーを務めているWinter
2001年1月1日韓国生まれで、Karina、Giselleの一つ下だが、Giselleが10月生まれなのでほぼ2ヶ月しか離れていない。
Winterの魅力はこのエキゾチックなビジュアルだけでなく、歌のうまさ、ダンスのうまさと、本当にオール万能なところだろう。
彼女の存在がaespaを実力派グループと言わしめている。
後ほど、楽曲の紹介をするが、彼女とNingNingのハイノートは圧巻である。
また、GOT THE BEATというSMエンターテインメントのコラボ企画(ガールズグループのアベンジャーズと言われている)のチッケム(ソロカット)で1300万回再生を達成し、チッケム動画でまさかの全ガールズアイドルの中で歴代1位の再生回数を叩き出したのだ。
これだけでなく、彼女のチッケムは平均的に再生回数が異常に多いのもこの癖になるエキゾチックなビジュアルと実力を兼ね備えているからだろう。
それに加え、Winterは MBTIという性格診断で、グループ唯一の内向型(I型)とされており、彼女独特の雰囲気を持ち合わせており、癖になるのだ。
日本では、Winterが一番人気なのもなんとなくわかる。
https://youtu.be/UAQT5Hgrm1Q
NINGNING
グループではメインボーカルを務めている。
2002年生まれで最年少で、中国人である。
これまあで見てきたように、aespaはグループで2歳しか離れていない比較的年齢が近いグループである。
そんなNINGNINGの最大の魅力は圧倒的な歌唱力だ。
彼女は幼少期から中国の歌番組で歌声を披露していたので、デビュー以前から有名人で他のメンバーも初めて見た時スターのオーラがあったと言っている。
そして彼女のもう一つの魅力が、普段のマンネ感(妹感)とステージ上のカリスマ感のギャップだ。
彼女のトークやビハインドなど見ていると、ふわふわしていて、いい意味で宇宙人のような抜け感があり、とても可愛らしいのだが、先日行われたcoachelaというアメリカの有名な野外フェスでのパフォーマンスは、最年少とは思えないカリスマを見せ、多くのファンを驚かせた。
個人的に彼女の存在がaespaのギャルイメージを確立させ、他のグループとの差別化につながっていると思う。
楽曲紹介
簡単にメンバーの紹介を終えたので、次は曲の紹介をしていこう。
アイドルが売れるためには、歌だけでなく、コンセプトやダンスやキャラ、ビジュアルなどさまざまな要因があるが、aespaに関して言えば、楽曲の良さ、歌唱力がいちばんの要因である。
彼女たちはもちろんダンスもすごいが、どちらかといえばボーカルグループで、全員メインボーカルでいけるほど歌唱力が高い。
そして、後で説明するaespa独特のコンセプトも彼女たちの歌のうまさありきで、受け入れられているところが大きい。
BLACK MAMBA
BLACK MAMBAは彼女たちのデビュー曲でSMから約6年ぶりにガールズグループがデビューするとのことで、デビュー以前から話題になっていた。
MVが公開されると、とても奇抜なMVに、中毒性のある曲と異次元な歌唱力とビジュアルで華々しいデビューを飾った
見ていたけるとわかるが、正直わけがわからないというのが正直な印象だろう。
この訳のわからない世界観がaespaの特徴で、最初の説明にあった“Avatar X Experience”というコンセプトの表現なのだ。
つまり、仮想空間(メタバース)と現実とをアバター(ae~というやつ)を介して冒険するという世界観だ。
そして仮想空間上に現れた、BLACK MAMBAという敵(ヘビ)を四人のアバターと協力し、それぞれの特殊能力を使いこなしながら、倒していく物語を曲に落とし込んでいる。これがシリーズで続いていくのがaespaのコンセプトだ。その物語の第一弾がこのBLACK MAMBAというわけだ。
音楽と物語をメタバースの世界で作り上げた新しい音楽の形とも言える。
後ほど紹介するがSMCUというaespaの世界観を映画のようにしているものがあるので、そちらもぜひ見てほしい。
まあ、コンセプト云々は今もかなり賛否があるが、曲自体すごくカッコよくて、中毒性があり、現在YouTubeで2.2億回再生されている。
だが正直なところ、この時は今ほど人気になるとは誰も思っていなかった。
aespaは第四世代と言われており、この第四世代にはITZY(JYP)が先にデビューしており、世界的に人気になったためどうしても比べられてしまう。
そして、ITZYほどの成功は厳しいだろうと、多くのオタクが評価していた。
Forever
次にリリースした曲はForeverだ。
この曲は2000年に発売されたアルバム「Winter Vacation In SMTOWN.com」に収録された、同じSMの大先輩のユ・ヨンジンの「Forever 」のカバーだ。
カバー曲なので、SMCUではないためブラックマンバやアバターは出てこない。
激しいBLACK MAMBAと対照的に、この曲はバラードなので彼女たちの歌唱力が強調されており、4人ともメインボーカルクラスであることが証明された。
オタクにとっては嬉しい曲だが、aespaらしさがないという指摘も、その通りだと思う。
だから、この曲はBLACK MAMBAほどの話題性はなかったし、現在でも再生回数が一番少ないのがこの曲だ。
個人的には良いカバーだと思うが。
Next Level
次の曲がNext Levelだ。
この曲がaespaの人気を確立させて、代名詞となった曲だ。
BLACK MAMBAに続くSMCUなので、MVもすごく独創的で音楽というより映画のようだ。(実はこの曲もワイルドスピードのNEXT LEVELのリメイク曲)
HIP-HOP色の強い中毒性の強いaespaらしいものになっているのだが、なんと言ってもこの曲の特徴は、1つの曲の中に3曲ぐらい違う曲が織り込まれているような、ミックスジャンルであることだろう。
実際に聞いてみるとわかるが、リズミカルなHIP-HOPから歌い上げるpopな雰囲気まで、スペクトルがかなり広いのに綺麗にまとまっていて、癖になる新しい曲だ。
WinterとNingNingのハイノート、KarinaとGiselleのラップと、メンバーの個性が上手く活かされており、コンセプトも相まって、リリースされた瞬間から韓国で一気に話題になり、YouTubeやTikTokで多くの人に引用されネットミームになった。
もちろんあらゆる音楽番組のランキングで1位を取り、デジタル音源の部門ではあのBTSの記録を塗り替え1位になるなど、この曲からaespaが第四世代の覇者と呼ばれるようになる。
やはりキャッチーなダンスと、中毒性の強い音楽が大衆、特に若者に受け、YouTubeやTikTokで再生されまくったことが1番の要因だろう。
SNS、メディアを制するものが時代を制するのがk-popなのだ。
この時からaespaは若者のカリスマになり、流行を作る存在になり、まさにネクストレベルな曲になった。
SAVAGE
続いて、SAVAGEというaespa初のミニアルバムがリリースされる。
今回はタイトル曲のSAVAGEの紹介だけにとどめるが、個人的に収録曲全てaespaらしいhip-hop、R&Bテイストの完成度の高い曲ばかりで、是非全曲聞いてみてほしい。
NEXT LEVELで大成功したaespaからミニアルバムを出るということで、ティーザーやコンセプトフォトも大きな話題となった。
とにかく、SAVAGE期は、メンバー全員ビジュアルが良すぎるのだ。
中でも、WINTERの黒髪ボブはオタクだけでなく、大衆からも大好評でガールズグループの個人ブランドランキングで2位にまでなった。(少女時代やBLACK PINK、TWICEもいる)
他のメンバーも全員トップ10にランクインしており、グループとしても、個人としても評価されるようになったのもこの頃だろう。
ちなみに、先述したITZYとはこの辺りから、同じくらいの人気になった。
このSAVAGEだが、個人的にaespaのタイトル曲の中で一番好きだ。
aespaらしい中毒性の高いhip-hop調だが、彼女たちが最も得意とするR&Bに寄せていて全員の個性がNEXT LEVELよりもさらに活かされている。
もちろんWINTERとNINGNINGの超ハイトーンもあり、聞き応えも抜群だ。
そして、SAVEGEはMVのクオリティも半端じゃない。
本当に映画、ドラマを見ているみたいだ。
ブラックマンバが登場したり、特殊能力を使ったり、アニメーションのシーンもあったり、3DCGをふんだんに使ったとんでもない製作費だろうと素人が見ても分かるほどすごい。
先述したが、このなんでもアリな感じもメタバースを上手く利用したaespaの武器だ。
しかも、メンバーのビジュアルが今までで一番良い。(個人的に)
キャッチーなダンスと中毒性の高い音楽に、ハイコンセプトも相まって、今回もSNSを席巻したのだが、このSAVAGE期の彼女たちの動画の再生回数が平均的にめちゃくちゃ高い。
普通チッケムはオタクがみるので、再生回数はそこまで回らないのだが、この時のaespaのチッケムの再生回数はやたら多い。他の第四世代のチッケムと比べても多い。(デビュー曲は多くなりがちだが)
WINTERの伝説的なビジュアルの影響も大きいだろうが、やはりaespaがグループとしてだけでなく、個人としても注目されるようになったということだろう。
NEXT LEVELからSAVAGEにかけてaespaは一気に第四世代の覇者となったイメージで間違いない。
Dream Come True
実はこの曲が最後だ。
この曲が去年の11月にリリースされてから約半年曲が出ていないということになる。
余談だが、オタクの間でも議論になっており、曲のクオリティが高すぎて、制作に時間がかかるため、供給量が少なくなり、その間にファンが他所のグループに行ってしまうことがあるのだ。
その話は置いといて、実はこの曲はカバー曲だ。
同じSMの大先輩であるS.E.Sのこの曲を、これまたSMの大先輩であるBoAがプロデュースするという企画でカバーしたのがこの曲だ。
だからこの曲はSMCUシリーズではない。
Foreverと違って、aespaらしさがあって結構人気だったとは思うが、NEXT LEVEL、SAVAGEほどではないというのが正直な感想だ。
とはいえ、S.E.Sの曲をしっかりaespaのスタイルに落とし込んでいて、MVも作り込まれており、すごい曲なので、是非聞いてほしい。
ストリートアーティストから天使までこなす忙しいMV。aespaらしい。
個人的にGiselleの赤いファーのスタイルが特に好きだった。
以上で楽曲紹介は終わりになるが、なんとなくaespaの世界がわかってもらえただろうか。
4人ともメインボーカルのような歌唱力とメインビジュアルを持っている。
ダンスグループというよりは、どちらかといえば、ボーカルグループという認識で間違いないと思う。
音楽性はミックスジャンルだが、根底にはR&BのDNAを持っているグループで、ゴリゴリHIP-HOPというよりは、シングラップな感じがよく似合う。
最後にaespaを踏まえながら、メディアとエンタメの関係について少し考察していこうと思う。
今後のK-pop
aespaはメタバースを用いて、今までになかった形で音楽を表現してきた。
これはSMの挑戦と言える。
これまでもK-popはメディアの進化に対応して、変化してきた。
第四世代はTikTok世代と言われているが、おそらく次のメディアがメタバースだろうというのが、SMの読みだろう。
その読みは間違っていないだろうが、メタバースは未知な部分が多いところも今のaespaのような形が正解なのかは、分からないし、結果論的な話にしかならない。
ぶっちゃけ、SMCUのようなオリジナルメタバーサルストーリーと呼ばれているプチ映画的なコンセプトが彼女たちに必要なのか私も分からない。
可愛くて、歌が上手くて、中毒性のある楽曲も揃っているのでそれだけで人気になっていったんではないか?と思わないでもない。
ただ、他のグループができていないことは間違いないので、新しいメディアに対しての、先行有利の法則や経験値の蓄積が望める。
そしてもう一つ面白い視点がある。
彼女たちはCMがめちゃくちゃ多いのだが、このメタバースのコンセプトのおかげもあるだろう。
アバターがめちゃくちゃ出てくるCMもあるのだ。
企業はやはりメタバースに乗り遅れたくないから、(印象操作的な意味もある)そう言ったコンセプトのグループがあるなら起用したくなる。
そしてこれは大衆人気に繋がるので好循環だ。
aespaはガチオタではなく、圧倒的大衆人気に支えられているグループなので、CMの広告効果はかなり高く、企業からしても良いことずくめだ。
メタバース
そして最後に今後のK-popの在り方について少し考えてみる。
これまで、SNSと見る型の韓国のアイドルはものすごく相性が良くて、この10年ぐらいで一気にグローバル化してきた。
そしてこの2〜3年でまた大きくメディアは変化しそうだ。
次は、仮想空間でまさにaespaのようになんでもありの世界になる。
視覚も聴覚も時空間ごとデジタル化された、イマジネーションがものを言うメディアだろう。
だからこそ、逆説的にアナログの価値も高まるかもしれないし、どういった形になるのが良いのかは分からない。
今のロボットのような管理された K-popアイドルというのは、アニメーション、アバターに負けてくる可能性はある。
アイドルは歌を歌うだけ、あるいは、その逆もあるかもしれない。
記号消費化が加速している私たちなら、それこそ、技術が進めば、初音ミク的なアイドルで十分なのかもしれなくて、アナログのアイドルの市場が縮小していくかもしれない。
例えば、Karinaのバーチャルアイドルとメタバース空間で何千万人と交流することはもうすぐ可能になるだろう。
バーチャル空間でアバターを介して、交流する新たな世界。
龍とそばかすの姫のような世界になるのかもしれない。
それはそれでワクワクする。
よかったら、SMCUの映像を見てほしい。
メタバースと音楽の可能性について色々考えることができると思う。
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