【2024 読了 No.30】金間大介著「先生、どうか皆の前でほめないで下さい-いい子で症候群の若者たち-」(東洋経済新報社)読了。
Kindleで買ってしばらく読まなかった。
しばらくたったら、表紙が変わってて驚いた。
なんか、妙に官能的になっている。
この表紙では、本屋では手にできないな。
閑話休題。
本の本題に戻ろう。
「がむしゃらに働いたり人並み以上に努力したりしないこと。あるいはその努力を軽視すること」なんてとこ読んでて、
「昔っから日本ってそんな人ばっかりだったんじゃね?」と、しきりに首をかしげながら読んでいた。
そしたら、
やっぱり後半は大転回した\(^^)/
「現在の若者たちをいい子症候群と称して、彼らの横並び主義や意思のなさを見てきたが、何のことはない、それは昔から日本全体がそうだったという話だ。」
「大人たちがそう思っているからこそ、それが子どもたち、若者たちに空気感染する。」
「何のことはない、若者たちはこの30年間、日本の大人たちがやってきたことをコピーしているにすぎない。」
いやいや50年前も同じだよ。
私が小学生だった50年前。同級生はみんな横並び主義で、意思が無い者ばかりだった。
だから、何かと目立つ私を目の敵にしていじめた。
そんな同級生と同じ中学に行きたくない一心で、中学入試の受験勉強を始めた。
そして、今も、
若者だけではなく爺さんも婆さんも同じ。
目立つ者や、努力で首一つ抜け出そうとする者を、妬んで足を引っ張ったり、白い目で見たり、嘲笑したり、からかったりする。
空いてる電車の中で、副業でやってる個別指導の予習をしていた。
空いているのに、隣に体をすりけながら座る人がいた。
気持ち悪さに席を慌ててたったら、反対側は端っこを含めてガラ空きだった。
反対側に座って、隣に体をすり付けて座ってきたヤツを見てみた。
サングラスをして、全身大袈裟に色々カバーしているBBAだった。
一心に何かをやってる人を見ると、意地悪せずにはいられないのだろう。体をすり付けたり、手を動かしたりして邪魔をし続けるつもりだったのだろう。
私はこういうBBAに目をつけられ易い。
反応が大きいからだけではなく、苛められても反撃せずに耐えるように見えるかららしい。
そして、頑張ってるからなんだろう。
犬のフリスビーの練習も毎日欠かさない。
ランニングも週三日以上は走っている。
電車の中では読書を欠かさない。
みんな目立つ。
読書も、「柄にも無い」と思われるらしくて目立つらしい。よく、肘でバンバンつっつかれる。
そんなわけで、紙の本📖派だったのをKindle派に宗旨替えすることにした。
スマホで読んでいれば、本を読んでると思われず、目立たないで済むだろう。
先生に褒められる…等、目立つことを嫌がるのは、目立つことで苛められたり、または、目立つことで苛められている人を見てきたから。
なんのこっちゃない。
若者の姿は、大人の鏡。
若者の問題ではなく、根深い、とっても根深い日本全体の問題なのだ。
ところが、
この本は読み終わった後、かなり爽快な気分になれた。
横並び意識なんて糞食らえ。
自分の気持ちに真っ直ぐに生きたいと思えた。
何故なら、最後の若者の向けの作者のメッセージが良かったからだろうと思う。
以下引用。
「きついということは、それだけ高く登ったということ。心も同じで、きついのはそれだけ成長したということだ。」
「ぜひ成長を意識的に感じてほしい。他者比較ではなく、自分比較で。そして成長を楽しんで。若いうちは特に。若いうちだけじゃなく、いつまでも。」
そう、いつまでも。
60歳になっても、犬とフリスビーの練習をほぼ毎日欠かさず、大会にも出場し、年間50冊読了に挑戦し、10キロランニングレースや英検準1級や数検準2級に挑戦すべく頑張ってる私の原動力は、間違いなく、(自己満かもしれないが)「成長の実感」である。
ライバルは他人ではなく、「昨日の私」。
これからも、マイペースだけど確実な歩みと、その結果の成長の実感を楽しんでいきたい。