【2024読了.No46】「池上彰と学ぶ日本の総理17大隈重信」読了
紙の本派からスマホ&Kindle派に鞍替えした私。分からないこと、物足りないことがあるとインターネットですぐ調べられる手軽さ、本の内容が重くて辛くなったときなど、軽めの本にいったん切り替えちゃう気軽さを楽しんでいる。
大学入試頻出人物として伊藤博文についで堂々第2位の大隈重信。だから、私だって大隈に関するエピソードは、たーくさん授業ネタとして知っている。大隈重信は「国葬」をして貰えなかった代わりに有志による「国民葬」が行われ、非公式なのに参列者がメチャ多かったことがこの本に書いてあるが、同じ年に山縣有朋が亡くなっていて、こちらは正式な「国葬」なのに参列者はまばらだったなんていう皮肉な話まで知っていた。
だから、この本を読んでも目新しいことはあまりなかった。あまりなかったが、でも、早稲田の大隈邸のことは興味が湧いた。
大隈は政界引退後も訪問客が絶えず、特に外国からの訪問客が多かったことから、「世界の客室」「早稲田の私設外務省」と呼ばれたそうだ。
実際、どんな人物が来たのか?どんな形でもてなしたかが紙面の関係が詳しくなかったが、それらの具体的な情報は、大隈が創立した早稲田大学のホームページが詳しかった。
この本にも大隈が早稲田に温室を造り、洋蘭やメロン🍈の育成に力を入れたことが書いてあったが、なんと‼️大隈はその温室を晩餐会会場に使っていたというからたまげた😲😲😲
本では別々の内容だったが、ネットサーフィンすることで二つのことが繋がった。
こんなわけで、スマホの使いすぎが読書離れに加速していると考える人も多いけど、私は逆だと思っている。
ネットと繋がりながら読書すれば、わからないこと、もっと知りたいことを、好奇心に任せて無限に調べられる。
洋蘭の話と大隈邸の「私設外務省」ぶりも、ネットの画像情報と相まって、インパクトの強い話になる。
そして、こんなことができるベースに、大隈の英語力がある。そこまで分かってくると、この本の前半の記載が光を放つ。
大隈は若いうちにフルベッキから英語を学び、自らも長崎で致遠館という名の英学塾も創設運営している。そして30歳のとき、有名な浦上信徒弾圧事件における列強諸国の干渉に対し、「主権国家の自国民に対する処罰に、列強諸国が口をはさむのは内政干渉だ」という旨を、その英語力と西洋史の知識をもってイギリス公使パークを論破した👏👏👏(←はい、私はけっこう愛国者です)
そのみごとな折衝力で、大隈は一気にその評判を上げたという。
このエピソードは、大隈の印象強化だけではなく、英語学習の大切さを生徒に説くのにも役立つだろう。
このとき、私が英検準1級持っていれば、もっと説得力あるだろうね。頑張ろうっと。(←はい、私はけっこう英語喋れます。)