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大人になるということの意味

野田知佑著『少年記』(文春文庫)をKindleで読了。

手に入れた中古本があまりにも香ばしくて読むに耐えなかった😵ので、Kindleにした。

後から読み返すときは、紙の本📖の方がいいのだが、仕方がない。

私の読んだ野田氏の四冊の著者の中では、一番おもしろかった。

犬の躾の見解と男尊女卑発言に反発していただけに、(犬好きにあるまじき発言だが😝)ガクが出てこない方がいい。

実は私と野田氏の感性は、とても似ていたのだと気づいた。

似ていたから、反発していたのだ。

私ごときの卑小な人間が「言ってはいけない」「感じてもいけない」と心の奥底に封じ込めてしまっていた感覚を、ズバズバ書いてくれちゃうから、羨ましかったのかも知れない。

野田氏は、予備校の授業に殆んど出なかったそうだ。そこの部分を読んで、若い頃をドドッと思い出した。

(予備校講師としてあるまじき発言だが😝)私も予備校の授業はほとんど出なかった。

予備校に行く振りをして、早稲田大学の近くの有料自習室で一人で勉強するようになった(この頃は予備校には自習室等なかった)。なんと、それから超苦手だった英語がぐーんと伸び始めた。

野田氏の魅力は、ふつーならタブーになることを書いちゃうことにほかならない。

世の中は、野田氏程、男尊女卑な発言をしないけど、本当はもっともっと男尊女卑なことをする男は沢山いる。

上の話とは関係ないが、「あとがき」がサイコーに良かった。

「大人になるというのはこういうことなのだ。知恵と筋肉を鍛えると、山河が自分のものになる。…大人になるのは素晴らしい。自由に生きることができるのだから。」

自分流に言い換えれば、
「大人になるということは、知恵と体力を磨いて、世の中を自分のものにすることなのだ」になる。
要するに常に「生徒に伝える言葉」を考えているわけだ。だから、そういう文脈になる。

日本の若い人が夢がないのは、「(こんな)大人になりたい」と思えるような、憧れられる大人が身近に少ないからだと思う。

一人の大人として、もっともっと知恵と体力を磨いて、世の中を「自分のもの」にしている一人の大人の姿を若い人に見せてやりたい。

自分の金で卓球🏓、ドッグスポーツ、カヤック、そしてフィッシングと思い切り遊んでる予備校講師って素敵じゃね❓️

そんな素敵な予備校講師に、私はなる❗️(←まるで『ONE PIECE』のルフィ風😝)


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