姿勢#31 骨盤の歪みがもたらす不調② 心の不調、女性特有の不調
今回は骨盤の歪みがもたらす不調ということで、心の不調を扱います。また、女性は男性よりも骨盤が歪みやすいため、骨盤の歪みと女性特有の不調についても扱います。
■ストレスと骨盤の関係
骨盤が歪んでいると、イライラしやすくなります。そして、毎日のストレスもたまりやすくなり、休息をとっても疲労がとれないといった不調が生まれます。ちょっとしたことでも落ち込みやすくなり、心は常に不調を感じてしまいます。
この原因がすべて骨盤の歪みによるわけではありません。なぜなら、毎日の生活をしていく上でストレスは自分が気付かないところでもたまっているためです。しかし、そのようなストレスを引き起こす原因の一つとして骨盤の歪みもあるのです。
■骨盤の歪みが心の不調につながる理由
骨盤の歪みが心の不調につながるのは、骨盤が自律神経が通っている脊椎(背骨)とつながっているためです。骨盤の歪みによって自律神経が乱れてしまうと、主に以下のような症状を引き起こします。
不安
緊張
吐き気
頭痛
肩こり
動悸
めまい
不眠
など…
これらの症状が出ると、さらに体と心はストレスを感じるようになり、日々の生活だけでなく、自分の体からのストレスがたまってしまう原因になります。
まずは、理想的な姿勢を保ち、骨盤を正しい位置に保つように心がけましょう。すぐにはできないかもしれませんが、クリアな考え方ができるようになり、気持ちもポジティブになっていきます。それにより、ちょっとしたことでは悩まなくなり、自信も持てるようになります。
また、辛い・悲しいニュースや自分に起こった出来事ばかりに目を向ける、イライラして日々を過ごすという状態から抜け出し、自分をしっかりと大切にでき、自分に正直に、明るく生きていけるようになります。自然のリズムに合わせて過ごすことで、さらに心の状態は明るくなり、疲労感も抜けて、毎日が気持ちよく過ごせるようになります。
このように、よりよい姿勢でいる方がメリットが多いのです。
■骨盤の歪みと女性特有の不調
骨盤の歪みは、女性特有の不調をもたらします。中でも、月経に関わる不調は骨盤の歪みにも原因があります。
骨盤の歪みをそのままにしておくと、
月経不順
PMS(Pre-Menstrual Syndrome:月経前症候群)
月経痛(生理痛)
といった症状が起きやすくなり、月経時期のストレスはさらに強くなります。骨盤が歪むことで、自律神経が乱れ、女性ホルモンのバランスが乱れます。そのことで、月経に関する症状(月経不順、PMS)が出ます。また、骨盤が歪むことで、子宮などの内臓器官も引っ張られてしまい、時には卵管が捻じれる、子宮が圧迫されることで痛み(月経痛)が生じます。
将来妊娠・出産したときや、その後の体型にも骨盤は深く関わります。また、骨盤を歪んだままにしておくことで、更年期障害も起きやすくなり、老化現象も早まる可能性があります。骨盤を鍛えることはアンチエイジングにもつながり、いつまでも若々しく生きるための大切な要素といえます。
女性にとって骨盤を正常な位置に保つことは、体と心の健康にとって必要不可欠なのです。