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安部公房『壁』読了3
『壁』についての考察及び疑問点
3.『壁』と唯物論
安部公房を論じた評論の多くで、安部公房は唯物論者だと書かれており、著者自身も生粋の唯物論者だと言っている。
唯物論について詳しく知っているわけではないが、『壁』を読む限り著者が唯物論者だとはどうしても思えない。特に『バベルの塔の狸』では、主人公が最後には「純粋意識」になってしまいそうになる。
もしかしたらこれは、観念論(こちらも詳しくは知らないが)を皮肉るために書かれた物語なのだろうか? 疑問に答えてくれる方がいましたら、意見をご投稿いただけるとありがたいです。