ものまね細胞のつなげかた
先日、Aちゃん低学年のレッスンの中で気がついたことがあります。
お手玉エクササイズはあまりやる気がない様子(苦手さがあるのでしょう)。それでも、なんとかがんばってくれます。…でも、できない…上から“落として”反対の手で下で受ける…一見簡単なことに思えます。
このお手玉で見えるのは【手放す】という行動です。確かに、彼女はいわゆる“切り替え”に課題があります。気持の切り替えと行動の切り替え【手放す】ことは認知としては同じである。ということです。
そして今回、がんばってくれたことで見えたのは【動作模倣】の苦手さでした。
お手玉エクササイズは、私が見本となって真似っこ【動作模倣】をしてもらいます…そこにも苦手さがあったのです。
【動作模倣】ができないってどういうことでしょうか。相手の動作を自分に置きかえられないということであり、相手の思考や感情が自分に置きかえられない(わからない)ということになりそうです。想像してみてください…そんな状況で人と関わるって不安ですよね…。
もう一度レッスンの話に戻ります。
お手玉の後、水彩エクササイズをしました。
2色のうずまきの複雑な水彩画です。こちらも、私の描いたものを模倣してもらいます。
よく“絵を”観察しています。
手順もほぼ同じです。
筆の方向は違うこともあります。
完成形はほぼ一緒になりました。
なぜ彼女の模倣は
お手玉ではできなくて
水彩エクササイズはできるのか?
これは興味深いですね。
また、
お手玉ではできなくても
水彩エクササイズではできる…には普段の彼女の
人間関係は難しくても
なんとか
学習はがんばっている
健気な姿に見えました。
神田橋先生の対談『発達障害は治りますか?』の中に「ミラーニューロンを育てれば、発達障害の人も関係性をつかむことができるようになります。」とあります。
それでは、ミラーニューロンはどうやって育てるのでしょうか?
私は赤ちゃんが【模倣】をする時期とそれまでの発達段階…つまり身体にヒントがあるのでは?と思っています。
必要な方に届きますように。