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私のために綴る物語

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小説 私のために綴る物語 をまとめたものです
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[恋愛小説]私のために綴る物語(1)

あらすじ 澤田多香子は28歳、サッカー観戦を通じて知り合った夏川史之32歳と付き合い恋人…

瑞野明青
6か月前
8

【恋愛小説】私のために綴る物語(2)

第一章 10年ぶり(2)  クラス会が終わって、2次会に行く人帰る人のそれぞれに分かれて…

瑞野明青
6か月前
8

【恋愛小説】私のために綴る物語(3)

第一章 10年ぶり(3)  多香子が家についた頃を狙ったのか、塚嶺からメールが来た。  …

瑞野明青
6か月前
2

【恋愛小説】私のために綴る物語(4)

第一章 10年ぶり(4)  飛行機には預ける荷物がないので、手荷物検査を受けて、おもった…

瑞野明青
6か月前
4

【恋愛小説】私のために綴る物語(5)

第一章 10年ぶり(5)  多香子たちは三塁側の内野指定席を取っていたので、慌てていく必…

瑞野明青
6か月前
2

【恋愛小説】私のために綴る物語(6)

第一章 10年ぶり(6)  多香子は家についてメールを確認すると、塚嶺からのメールに気が…

瑞野明青
6か月前
2

【恋愛小説】私のために綴る物語(7)

第二章 ミッドウィークとウィークエンドの男(1)  この週末の土曜日は日帰り温泉に行くことにしていた。 「ここだと、温泉に入って、できればお寺のあたりにある、お蕎麦屋さんに行きたいなぁ」  多香子はスマホの検索をみながら言った。こういうときには、旅行用のアプリは便利なんだよねと呟いていた。 「手打ちそばか。たまにはいいね」 「有名なお店も多いし、絶対に美味しい」 「多香子は、食べることに本当に執着するね」 「美味しいものを一緒に食べる。これが大切なの」 「はいはいわかりまし

【恋愛小説】私のために綴る物語(8)

第二章 ミッドウィークとウィークエンドの男(2)  史之は冷蔵庫からビールを出して、つま…

瑞野明青
6か月前
2

【恋愛小説】私のために綴る物語(9)

第三章 友人と恋人の違い(1)  一人になった実感がないまま、自分の部屋に帰ってきた多香…

瑞野明青
6か月前
4

【恋愛小説】私のために綴る物語(10)

第三章 友人と恋人の違い(2)   他のメンバーも別れ、途中まで一緒だった前橋が降りると…

瑞野明青
6か月前
1

【恋愛小説】私のために綴る物語(11)

第三章 友人と恋人の違い(3)  多香子達が仙台に行く日がやってきた。女子会のような遠征…

瑞野明青
6か月前
1

【恋愛小説】私のために綴る物語(12)

第三章 友人と恋人の違い(4)  試合日当日、多香子は正弘と西船橋駅で待ち合わせた。二人…

瑞野明青
6か月前

【恋愛小説】私のために綴る物語(13)

第三章 友人と恋人の違い(4)  正弘が連れてきたのはラブホテルだった。  「宿泊でいい…

瑞野明青
6か月前
5

【恋愛小説】私のために綴る物語(14)

第三章 友人と恋人の違い(5)  史之は文華と一緒に自分の家に帰っていた。  文華を部屋の中に入れて、寝室に案内していた。メインの寝室を文華に使わせて、自分は書斎で寝ようとしていた。 「文華はベッド使っていいから。僕はこっちの部屋で寝る。冷蔵庫のものも好きに飲んでいい」  文華は気になっていたことを尋ねていた。 「ありがとう。で、ふーちゃん。澤田さんってふーちゃんと付き合っていた人?」 「何でそんなこと」  史之は機嫌が悪くなっていた。 「トイレ行っていた時、少しお