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ため息俳句 西瓜の音

 家庭菜園で西瓜すいかが採れはじめた。

西瓜かかへてほつこり帰る   空茶


 畑で採れたものは、ご先祖さんにおそえするのが、我が家のしきたりである。

叩けばぽこぽこと手を合わせてみ仏に


 連れ合いは西瓜がだいの好物であるから、何時までもおあずけというわけにはゆかない。

食べごろか食べてよいかと西瓜に


寝転んで西瓜に向かつて耳を澄ましてゐる


寝転べばすぐにうとうととどうにもならない私です


 連れ合いが、待ちきれなくなって、声をかけてきた。

ともかくも包丁まな板おちついて


 さて、包丁をさくっと入れれば・・・・。

ふたり暮らしに円い西瓜二つに割れた


 おお、ほどほどよい出来である。


たがひちがひに種吐いて二人


肩並べて西瓜を食べてけふは暮れた


 どうでしょうか、山頭火風?

 ごめんなさい、山頭火ファンの方々。

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