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ため息俳句31 春の川
暖かな午前の日差し、のんびりと散歩できた。
その公園にやってくる鴨の群れを見に行くのは、この季節の楽しみである。どちらかというとありふれていて地味な鳥であるが、生態観察というような気積もりなど欠片もないのだが、彼らのもっさりとしたしぐさを眺めるのは、楽しい。
とはいえ、警戒心はすこぶる高く、通り過ぎるだけのものにも、敏感に反応して、一斉に飛び立ってゆく。むしろ、彼らの慌てぶりにこちらの方がびっくりするやら、せっかくおくつろぎなさっているところを、邪魔して申し訳ないという気持ちになる。
それでも、今日は丸まって眠り込んでいるものもたくさんいて、いかにも長閑ないい感じであった。
ゆきずりへ素知らぬ鴨ら春の川 空茶
君と吾と鼻歌交じり春の川