「諸々、寄付よろ。」 母校への寄付 寄付報告書を確認してますか? ふるさと納税がお得!
コロナが5類になる前、同窓会から「卒業後30周年事業で、母校への寄付をします。ご協力のお願い」が来ました。
幹事による母校の寄付の流れはこう。
「1、まず卒業生が同窓会に現金を寄付。一人当たり1万円。
(卒業生は就職氷河期世代で、教育費がかかる40代後半の世帯。)
2、現金は二つに分ける。
一部(毎年金額固定)→別団体(財団法人)→現金で寄付、
大半→母校→物品で寄付
3、母校側がすること
学校(職員会)と幹事が物品決定→学校が教育委員会の許可を得て購入
3、同窓会(幹事)がすること
→代金を支払う
4、長野県の同窓会にて内容を発表(予定)
→出席しないと寄付内容が分からない。
(同窓会後、数か月放置。
後援会が事態を把握後、すぐ寄付の内訳&決算報告書が出席してない寄付者に送られた。出席した寄付者にあらためて送られたかは不明。)
わたし「事前の母校の現状の報告がないじゃん。
(自分で学校に連絡して調べた。)
寄付の前に希望も聞いてくれないって言うし
(提案したら幹事と学校に断られた)、
何買うか分からないのに、お金を出したくない~。
(わたしはお金の使い道にうるさい。寄付のお願いは二度きた。)」
夫「じゃ、やめたら?」
わたし「会計係の名前も書いてないし~(寄付をする気はある)」。
夫「幹事がするでしょ」
わたし「チェック(監査)する人とされる人が同じなんでヘンでしょ!」
ヒートアップするわたし「毎年卒業生はいるんだよ、毎年100万単位で必要なの? 県立高校はそんなに予算不足なんですか」
夫「さあねえ」
どうした母校、
県内トップ校の名が泣くぞ。
(2020年には衝撃の定員割れを起こしたそう。)
内部の組織が不明確。それでは外部から検証できない。道をそれるトンボ(高校の校章、転じて卒業生のこと)は本当にいないのか?
仲間内だけの手続きには不正が入り込みやすいし、人は弱いもの。誰か一人に会計を任せていて着服なんで、よくあること。
わたし「閉じられた世界での手続きは、本当の公正さを保証しない。」
夫「そうだねー(棒読み)」
わたし「寄付にも決算報告は必要だよ!!
(数か月放置。後援会が事態を把握後、決算報告はすぐにきた。)」
寄付について調べまくると、ある高校はクラウドファンデングで部活動の支援金募集。また、ある高校は「ふるさと納税」を使って、寄付を集めると言う。
わたし「これだ!」。
ふるさと納税すれば節約になるし、現金で寄付できる。
(ただしふるさと納税は県外者しか使えません。)
長野県の関係部署に問い合わせたところ、
お役人「備考欄に県立学校名をかけば、他校(小学校、中学校)でも教育委員会を通じてお金を寄付できます」
わたし「母校は県立高校だから、大丈夫ね」
お役人「さらに備考欄に<図書修繕費として>と書けば修繕の予定がなくとも似たような事業、例えば<新図書購入費>として使われます。」
わたし「なんて行き届いているのかしら。すばらしい。」
おまけ
わたし「ふう、疲れたわ。寄付するのも大変ね。」
夫「いや、君の相手をした関係者の方が大変だったと思うよ」
わたし「え~?」
うなずく娘たち。
一年後のおまけ
何が不満だったのかというと、「物品選定に関して幹事に一任」を一方的に決められた事だと思う。
わたしはこれを「自由への侵害」「自己決定権の侵害」と受け取ったんだろう。「お金をだすなら口もだす」性格なので。
最初の依頼で「寄付の物品に希望がある方はお知らせ下さい。ただし、母校の要望により、必ずしもご希望に添えないことがあります。ご了承ください。」とあればよかったのに、と一年後に思うのでした。
おまけ2
同窓会が別団体(財団法人)に寄付した分は
「母校の生徒の学力向上に関する助成、
教職員住宅の貸与、
地域社会に開かれた社会教育活動に関する地域の教育のため」
に使われるそうです。
この財団法人の決算内容はインターネットで公開されていませんが、同窓会では報告されているようです。本当に「聞かれれば答える。ネットに公開してあるから自分で調べて」方式です。